キャプテン・アメイジング 公演情報 キャプテン・アメイジング」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    最初は場面と登場人物がうまく区別できず戸惑った。ある程度ストーリーというか設定が頭に入っていたほうが把握しやすいかも。物語自体はシンプルでそれなりに面白いが、なぜ一人芝居でやるのかを含め作品の解釈は少々難解となるのではないか。3人の演者を全部観たらそのあたりの答えが浮かび上がってくるのだろうか?

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    劇場企画の一人芝居である。夏らしい勉強会、という企画でイギリスの知らない作家の新しい作品だ。労働者で、一人娘と暮らしている冴えない中年男が、スーパーマーケットの清掃係、あるいは案内係をスーパーマンの衣装でやっている。そのアメイジングなヒーローの日常と心象風景、寸足らずの赤マンとを羽織って演じる。主にモノローグと、娘らしい女性(出てこない)を相手に二役で話す、そのなかで日常が見えてくる。ここだけ書けば、おおよそ見当は衝く内容で、赤堀雅秋のイギリス版である。
    内容は1時間10芸術監督と演出のトークが付いている。驚いたことに満席。これは酷暑36℃になると脅されている中で冷房の利きがいいからかもね、という意地悪を言いくなる。総体としては演出、演技ともⅠ時間15分、出ずっぱり、しゃべりぱなし、動きっぱなしで、似ているシーンが多いのによく取り違えをしないものだと感心してみたが、それ以上のこともない。私が見た回は松尾諭の回だったが、舞台をよくつとめたというところか。
    注文。ポスターもチラシも三人の共演者を並べているが、はっきり(注意深く見ればそうともとれるが)出るのは三人の内一人だけ、と分るように表示すべきだろう。そろそろ三年目の白井晃医術監督白井晃らしい企画を出して欲しい。いかにも、のいいこちゃんの企画はつまらない。

  • 実演鑑賞

    一人芝居でキャスト3名。同時出演ではなくトリプルキャスト、という珍しい企画性。見比べる楽しみを(ある程度)前提としていると推察できるので、三作観ることで、より多彩な感想が生まれそう。僕が観たのは近藤公園さんの出演回。セットはシンプル、壁や椅子、机など最小限。時折シーンの情景を想起させるイラストが壁に写し出され、「このシーンはこんなイメージです」と提示してくれます。上演時間は約70分。

    ネタバレBOX

    「キャプテン・アメイジング」という架空のヒーローが登場し、彼の恋愛や育児、娘との関係性などが描かれる。「ヒーローの人間的苦悩」のようなテーマは、近年のヒーロもの漫画などでもよく見かけるテーマであり、その意味で世界観に入りやすかった。ネタバレになってしまいますが、「そもそも本物のヒーローなのか?」と疑問符を打てるようなシーンもあり、解釈は観客にかなり委ねられそう。日本は欧米と比べると「スーパーヒーローもの」の普及度・浸透率が低いと推察できるが、このモチーフがもう少し日本人に馴染んだ土壌があれば、物語への共感が増すのかもしれない。…と思いつつ、日本にもアメコミやマーベラスを愛する人たちは多いので、この感想は単に僕個人のものかもしれません。そして、「じゃあ日本に置き換えると何が良い?」と考えても、ウルトラマンや仮面ライダーも国民全員が親しんでいるわけでもなく、なかなか難しいのかも…と思いました。戯曲自体も自由に解釈できる様式のようで、多彩な上演が可能なポテンシャルを秘めている一作と言えるでしょう。

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