【初ツアー公演終幕致しました!】都道府県パズル 公演情報 【初ツアー公演終幕致しました!】都道府県パズル」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-20件 / 34件中
  • 満足度★★★

    徐々にスピードアップしていく会話劇
    75分というコンパクトな上演時間も丁度いい。

    ネタバレBOX

    道州制をアピールするために集められた各地の人々が、道州制フェスというイベントについて話し合うストーリー。

    冒頭のやり取りから、各地から参加した人々の、それぞれの地域を代表しているという、お国自慢からエゴのようなものがぶつかり合うのかと思いきや、そうではなかった。

    すべてのアイデアに異議をぶつけていく南東北代表の声が、明らかに話合いを乱しているのだが、その意味がわかってくるころから、もうひとつのテーマが浮き上がってくる。
    すなわち、カタカナで表記されてしまう「フクシマ」だ。

    彼女は、フクシマという地名を消し去りたいという想いがある。
    そのための道州制賛成派だったのだ。

    そのことに対して、きちんとしたメッセージを舞台上から発するところに好感がある。

    日本人に限らず、自分の生まれ育った土地への、愛着、こだわりがあるのは当然で、日本人の身体に染みついた、都道府県単位での愛着、こだわりはなかなか捨てがたいものがあるのだはないかと思う。土地によってはいまだに「藩」単位での愛着、こだわりもあるようだし。

    ゆっくりとしたスタートから、徐々にスピード感が増していく、脚本と演出が鮮やか。
    どんどん引き込まれていく。
    この形式は『12人の』を彷彿とさせるが。

    役者のキャラクターと配役のバランスもとても良かった。

    失礼な言い方だとは思うが、内容よりも「会話」(台詞のやり取り)を楽しむ舞台だったように思える。

    内容的にはこぢんまりしてしまったような。
  • 満足度

    本当にそうなのか
    地域代表が道州制について向き合うお話。なあなあで進みそうな会議をひとつの意見が変えていく?という某法廷ものをベースにした舞台。
    設定がリアリティを帯びている分、脚本と役者の力量が測られるが…どうもマッチしていなかったように感じる。手広く沢山の問題と向き合おうとした大塩哲史氏の視界の広さが仇になって、まさに”広く浅く”の問題提議になってしまったのでは無いだろうか。

  • 満足度★★★

    着地点が
    ポリティカルなテーマを正面から扱っていたのに、どうということもない終わり方だったのが残念でした。

    ネタバレBOX

    各地域から集められ結成された道州制フェス実行委員たちが出し物などを会議する中で、道州制への考え方や各人の利害が衝突し、さらに大都市と地方との構造的格差や原発事故からの地域再生も語られる。途中でイベント会社の介入による議事進行が暴かれるとか、おもしろい展開もあり、なんとなく遠慮しながらだらだら進む雰囲気から次第に熱くなってくるのもリアルでよかったです。
    道州制自体へのスタンスも含め激しく議論されるんですが、冒頭おでんの具を話し合ってたところからそういう方向に移行していく筋に不自然さはないものの、所詮フェス実行委の枠内で道州制へのスタンスが衝突したところでフェスでデメリットを言うか言わないか程度のラインをめぐるだけなわけで、だったらずっとおでんとかお弁当とか「食」だけに着目して、食が反映するprovincialismがぶつかりあう中で構造的格差が明らかに、みたいな方がおもしろそうなどと思いました。
    会議モノで「もっと話しあおう!」で終わっちゃうっていうのもとても物足りなかったです。
  • 満足度★★★

    展開はうまいと感じるが
    道州制のイベントの話し合いからあっちこっち方向性が変わり、そっちの方向に行きましたか。
    持っていきたかは上手いと感じましたが、そっちの話をあっちとこっちと、事象が違うのに同じ的に扱うのはちょっとどうかな感じたかな。

  • 満足度★★★★★

    ローカルエンタメ!
    実は稽古場潜入!をさせて頂いた。
    その時も面白いと思ったが、劇場で観た作品は全く別物となっていた!
    声を大に言う!
    面白い!!
    静かに熱いローカルエンタメ!!
    誰の心にもある郷土愛が、こんなに鮮やかに浮かび上がる作品は観たコトがない。

  • 満足度★★★★★

    夕日が差し込む、もう一度ちゃんと話そう。 とても面白かった。
     面白いかった 郷土愛でした。 ローカルエンターテイメントかな? 物語は、どちらへ進むのか、どう膨らむのか、会議は進みます。

     軽薄に進めようとする 今どきな、人の立場はそれぞれ、その中で押し合いへしあい、進まない会議、そもそも何? 故郷が無くなることを望む所は、なんて せつないんだろう、フェスをじっくり考えて、もっとじっくり考えて、色んな事を軽薄に進めてしまうこの頃、もっとじっくり考える必要が有るでしょう。
    それぞれの、心の動き、夕日が差し込む、もう一度ちゃんと話そう。 とても面白かった。

    ネタバレBOX

     面白いかった 郷土愛でした。 ローカルエンターテイメントかな?
     物語は、どちらへ進むのか、どう膨らむのか、

     軽薄に進めようとする 今どきな、人の立場はそれぞれ、その中で押し合いへしあい、進まない会議、そもそも何? 故郷が無くなることを望む所は、なんて せつないんだろう、フェスをじっくり考えて、もっとじっくり考えて、色んな事を軽薄に進めてしまうこの頃、もっとじっくり考える必要が有るでしょう。
    それぞれの、心の動き、夕日が差し込む、もう一度ちゃんと話そう。 とても面白かった。


     道州フェステバル 会議室と黒板と丸テーブルが3つ それぞれに椅子
    自己紹介 道州フェステバルで出す何かを決める、大鍋おでん 特産の具を入れる?
    かぶります。

    道州制になれば甲子園はどうなる、8回勝ちぬいて出れる2回で出れる、不公平
    話が進展しない、おでんのネタが決まらない、そもそもおでん? みかんは和歌山やろ!!
    料理なんですかね、おでん そう言う事なんですかね? 粉もん対決は? 長崎の粉もん・・・カステラが有るやん??? 大阪有利やん。弁当にする?それぞれの名物入れる、道州弁当。決まりこれで終ろう!!
     このイベントは、有名人に出てもらう 近畿代表 井ノ本(緒方晋)が、俺がしゃべる 人は呼べない、終わります。

     ちょっと待って下さい。 中身がない。

     県と県とがひっつく 東京が増える 違う 地方は地方 地方愛を持とう!!島原は、下水たれ流し地方の事を解ってない 大阪だって都会や!! 阿久津 北関東代表(岡本篤)演説好き 道と州の中心は発展する瀬古さん 鴨下さんを助けて 事前に話して 団扇のデザインを受注した 何かある・・・? 阿久津 私が司会 メリットデメリット・・・・
    宗像さん:フェステバルのイベントを決めるだけの会議です。 怒る阿久津さん フェスやって何も変わらないのでは?仕事はフェス等のイベント会社 お金なんでしょう? ビジネス反対派 賛成派
     井ノ本:ちょっとおちつこ!!
     やっぱり愛ちゃうか 地元を愛してるんやったら それを伝えてくれよ 鴨下くん:愛ってなんでしょうか リサーチ Uターンの人こそ愛が有る 東京が会わなければ帰れる所が有る、合わなくても帰る所がない 東京に綺麗な女性がいても 付き合えるわけではない。結婚してる?地方は出来ない、・・・私はしている・・・・・・・

     宗像:何で引っ越ししない?弱いからですか?
    青森は自立していない、税金払っても一人で生きていない。
     福島に帰りたい保育士 いじめる子供 福島だから破棄される メリットのみを訴えるべきでは? 福島の名前をなくしたい。阿久津さんは自治労 こうぬ員がリストラされる、反対派
     照明は夕方の様に赤くなってきました。
    広島は、50年後大切な平和の言葉になっている。 阿久津は帰ろうとする、扉をあける、夕日が差し込む、止める鶴巻 もう一度ちゃんと話そう。
  • 満足度★★★

    地方出身者として色々思う
    地方出身者です。現在大阪に住んでます。東京へもちょくちょく出向いてます。で色々思うことありました。東京 VS 地方、東京 VS 大阪。「道州制基本法」について今まであまり意識してなかったので今回かなり勉強になりました。しかし、せっかく各地方出身の役者が揃ったのに、なんだかセリフというか役割がプロトタイプで、きっと、きっと出身毎に役者の思いがもっと他にあったのではないでしょうか。そこが表現できてれば、さらに素晴らしい共感できたものになっていたと思います。惜しい。

  • 満足度★★★★

    想いの込もった言葉の力!
    この演者さんはその地方の本当の出身者なのでしょうか⁈
    本当の出身者なら面白い企画のお芝居ですね♪

    舞台は夕日の射し込む地方の会議室
    音楽もなく役者さんはほとんど動かない会話中心のお芝居

    なので役者さんの言葉や演技だけで魅せる♪
    各地方の言葉で話し色々な意見が交差して自身の地方とダブらせて見入ります!
    関西地方は緒方晋さん(The Stone Age)は朴訥とした雰囲気ながら台詞に力がありスパイス効いてます♪

    中でも印象的だったのは福島県代表の高橋悠さん!
    ご自身が福島県出身なのは詳しくは知りませんが
    その演技には福島に対する想いが重ねられた様な言葉と迫真の演技に引き込まれます!

    その他の演者さんも力強い演技で各々の地方の現実を語ります
    実際そこで住んでみないと分からない事がヒシヒシと伝わってきます

    そして自分の出身地についても改めて考えされられる
    想いの込もった言葉の力に心が揺さぶられる作品♪

  • 満足度★★★★

    引き込まれましたよ
    軽いのは嫌だなと思ってたんですが、なかなかしっかりした内容・演技でしたね。途中から自分も舞台上で参加している気分になりました。ちょっと重すぎる部分やつっこみを入れたい部分もあったけど、観に行ってよかったと思える舞台でした。お芝居としては満足しています。ただ、テーマについて考えれば考えるほど難しく、また虚しくなるので、スッキリしない感が残るのは仕方がないことですね。

  • 満足度★★★

    シリアス
    予想に反して、けっこうシリアスな内容でした。
    色々問題提起もあるのでしょうが、タイトルのわりには、
    内容の地域に偏りがあったような気がしました。
    あと、もう少しそれぞれの郷土愛による対立を笑いにもっていけたりしたら、観やすかったかもしれないと感じました。

  • 満足度★★★

    出演陣のわりに
    つまんなかったですゎ。大阪も終わったんでやっと言える。若者版『中学生日記』といったところか。(中学生日記はよい作品ですよ。)

  • 満足度★★★★

    多くの人に観てほしい
    西陽のさす部屋で交わされる会議。地方と都会。
    道州制になったらどう変わるんだろう。変わってほしいと望む人。何も変わらないという人。反対する人。でもきっと皆生まれ育った土地を大切に思ってる。だから。
    普段意識しないけど、地元への愛着ってあるよなー、とふと思った。たくさんの人に観てもらいたいですね、このお芝居。

    ネタバレBOX

    地元を一度離れた人ほど思い入れが。。。てのは悲しいけどきっと真実で。
    都会と比べてでしかその価値を見いだせないなんて。

    福島の現実を知ることができてよかったです。きっと福島も平和の言葉に、震災から原発から立ち直った誇りある名前になります。私たちがそうしていかなきゃ。日本人として。
  • 満足度★★★★★

    素敵なお話しでした♪
    久しぶりに心にじんわりくる感情移入できるお芝居でした、これはたくさんの人に観てもらいたいなぁ。将来私も……そう願います。
    ローカルってこと改めて認識した気持ちで、あまり味わったことのない感情が自分の中でも湧いてきました。

  • 満足度★★★★★

    会議劇
    演者の気迫が伝わってくる張りつめた空気感。
    手の震え、涙、ハッと我に返るような西日。
    イラッとしたり、頷いてたり、いつの間にか一生懸命参加していて。
    社会的で、考えさせられるお芝居でした。

    マイ県の話題はありませんでしたが、いろんな地域に分かれていて、すでに「地元県」ってくくりで見ることはあまりない気がするのです
    だから道州になったとこであんま変わんないんだろうな…とか
    会議はどのように落ち着いて、フェスはどうなったのか
    後日談も気になります!

  • 満足度★★★★★

    それぞれの『愛』
    タイトルだけ見ていたら楽しいお話かな?と思いきやしっかりとした会話劇。都会には都会の悩みが地方には地方の悩みがある。それが理解されているか否かによって捉え方が違う。最後の方のあるシーンのある方の独白は正直泣かされた。気持ちが痛いほどわかるから。偽善でそう思っているだけかも知れないが、けして人ごとではないあの言葉。誰しも意識せずに発しているあの言葉。今でも泣けてくる。観に行く事ができて本当によかった。また大阪に来いただけたら嬉しいですm(_ _)m

  • 満足度★★★

    議論とは?
    劇団・北京蝶々の【都道府県パズル】を観劇。

    近未来の日本の道州制導入をめぐって、各代表がメリット、デメリ​ットを議論し合う芝居。

    ハハ~ン、これはどうみてもベケットのゴドーを引用した芝居、ま​さしく終わりのない議論の芝居だな?何て思っていたら、意外にも​ややハズた議論から始まり、議論に議論を重ねていく人達を描いて​いる。結末で答えは出てこないのだが、珍しい議論ずくしの芝居だ​った。

  • 満足度★★★

    うーむ
    全体的にパンチ不足な印象で問題提起にはなったが、結局何が言いたいのか自分には伝わらず。
    原発問題ではなくて、もう少し掘り下げた説得力のある議論を観たかった。
    セットは素晴らしい出来で良かった。

  • 満足度★★★★★

    それぞれの背景。
    【話の核心部分に関してはネタバレ欄に書きます】

    (作品自体の感想とは少しずれるかもしれないけど、観ながら思ったこと→)
    自分は大分県出身なのだけれど、なぜそこを出て関東(神奈川)に来たのか?ということを考え直してみると、
    ①住んでるところが(無縁社会ならぬ)超有縁社会で、どこどこの誰々が何してて~という噂話ばかりしているのが、本当に嫌だったから。
    ②好きなアーティストや演劇の公演で、東京での公演はするけど、それ以外での公演はしない。という場合が圧倒的に多く、地方から都心にいちいち出るには、時間、お金、体力等、膨大なエネルギーを費やすため。

    ネタバレBOX

    序盤から、福島県出身(という設定の)若い女性が、ひどくイライラしてて、「どうしてこの人はこんなにカリカリしているのだろう?この人の背景には何があるの?」と思いながら、観ていた。全ての登場人物の言い分の、それぞれに共感できた。ラスト近くで、あまりにもさらっと流れたけど、その若い女性は「私は婚約破棄されたんです…いや、その話はいいんですけどね…」と言っていた。震災後、福島県出身というだけで、婚約破棄されたらどんな気持ちだろう?とかってすごく考えた。それから夫婦が子をもうけるかどうか?は、それぞれの夫婦の自由だけど、もし震災が起こらず、婚約していた人と結婚して、子どもももうけた(かもしれない)と考えると、この世に生まれたかもしれないけど、生まれなかった命があるわけで、自分が今この世に存在しているのだって、戦争や飢饉とかありながらも、祖先が必至に生きて、子をもうけ、育ててきたから、今の自分の命に繋がってるわけで、あるいは、自由恋愛以前の日本社会で、身分の違いとか何かの差別で、結婚したい当人同士を周りが引き離したら、もう既にこの自分というのは存在しえないわけで、(作品では子をもうける予定だったかどうか、についての話は出ていないです。) そういうことを考えると、あまりにもさらっと話した「私、婚約破棄されて…」という台詞が少しの時間差で心に来て、ラストでガン泣きしてしまいました。(そこまでガン泣きしてたのは自分だけっぽかったけど)
    それから、「福島県」→「放射能」のイメージを拭うために、若い女性がラスト近くで、周りに訴えてる時、その女性から涙が落ちるのが、はっきりと見えました。それもまた心にきて、ガン泣き。
    公務員の労働組合に所属するめがねをかけた男性を完全に敵対視して、追い出してしまうのではなく「一緒に考えて下さい!!」という話の流れも、個人的にはすごくよかったと思います。
  • 満足度★★★★

    興味深く
    観劇しました。笑える所も沢山ありますが、色々と考えさせられる内容でした。それぞれの思いに賛同したり、しなかったりと、いつの間にか自分自身も会議に参加していました。気付いたら劇に釘付けになっていました。少し短めだったので、物足りなさは感じましたが、とても面白く、興味深い劇だったと思います。因みに、帰宅してから、道州制について調べてしまいました。

  • 満足度★★★★

    ここにも影響が
    各人さまざまな背景があります。

    ネタバレBOX

    道州制の目的は何か、東京一極集中を各地域中核都市に集中させることなのか、すると田舎はやっぱり田舎のままなのか…。同じ州になるところだって、現在の違う県についてはあまり知らず、どうしても県単位でひいきしてしまうのが現実で、でも慣れれば別か…。

    外交、安全保障など、国と地域の役割分担などの言葉は出てきませんでしたが、道州制推進フェスティバルを盛り上げるための企画を議論していました。広告代理店の人やイベントの小物を企画する所謂関係者や、自治労に属する公務員が混じっていることが判明したりしてややこしくなりましたが、突然核心部分へ…。

    原発事故以来差別を受けることもあり、福島という言葉、名称を消すために道州制を推進したいとする女性の発言で、一気に雰囲気が変わりました。

    広島県出身者と結婚した新潟女性、長崎県の漁協から来た男性の話など、さあ真剣に議論しましょうというところで終了。

    続編があってもなくても、この後重要なポイントは議論されていたのだと思います。ただ、福島という言葉が南東北という言葉に置き換わるようではダメですね。

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