満足度★★
テレビなら十分
コント集。
作品のレベルはどれもテレビで見るなら十分というところ。わざわざ舞台で観るのかといえば物足りなさすぎる。
いくつか面白いアイデアはあったものの、先が見えるものがほとんどであったり、芸の力が足りず楽しめなかったり。
満足度★★★★
ひたすら笑える
1幕休憩なしで2時間15分の、5本のストーリーから成るオムニバス作品。前説から始まって各ストーリー間に配されたショートコントや日替わりネタに至るまで、気軽に家でテレビでも見ているような感覚で思いっきり声を出して笑いました。かと思えば、笑いの中に時にしんみりと切ないストーリーなどもあったりして思わずググッと引き込まれます。3人(堀部圭亮さん、福島三郎さん、南原清隆さん)で書いた一見何の繋がりもない筈の5本のストーリーが思わぬ繋がりを見せ、終盤に向かって一つのまとまりのようなものを見せるのはなかなか痛快でした。
見る方によって感じ方はさまざまな作品かと思いますが、ただひたすら笑って楽しいだけの作品ではなく、その根底には人の弱さを愛おしみすべて肯定して大きくギュッと包み込む(=ハグする)優しさ・温かさのようなものが一貫して流れているように感じます。決して王道とは呼べない作品ですが、キャストのファンの皆さんに加えて、何か変わった作品、ひたすら笑えて楽しく温かい作品をご覧になりたい方は、ぜひ。
ストーリーに応じてさまざまなキャラクターを演じ分ける個性的な6人のキャストの皆さんの中で、芝居からコントまで山崎樹範さんの芸達者ぶりが、そして紅一点・三倉茉奈さんがもたらす温かい雰囲気が特に印象に残りました。