イッセー尾形のこれからの生活2012 in 茅野/in 春の博多 公演情報 イッセー尾形のこれからの生活2012 in 茅野/in 春の博多」の観たい!クチコミ一覧

期待度の平均 4.0
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  • 期待度♪♪♪♪

    耳順
     イッセーさんが還暦を迎える。
     『論語』によれば、六十歳は「耳順」の歳で、他人の言葉を素直に聞くことができるようになる歳、ということであるが、イッセーさんの一人芝居で演じられるキャラクターたちで、素直な人間なんてものは一人もいない。たいていは頑固で因業で思い込みが激しくて斜に構えていて、外面はともかく内心では人を人とも思っていない、そんな「いびつ」な人間ばかりだ。
     でも現実の世の中を見回してみても、素直な人間に出会えることなど滅多にない。イッセーさんの人間観察、洞察力が極めて優れている証である。
     還暦記念ツアーということで、今回の新作は「一ネタずつ、特別の意味を込めて、丁寧に手渡すように演じる」とか。そして、今年は8月を区切りとして、休養に入られるという。
     毎年、2、3ステージは確実に観られると思いこんでいたイッセーさんの舞台であるが、今年は去年のような「冬の小倉」はないかもしれない。シリーズネタの「天草五郎」(島原の乱の時代を背景に、絵師の天草五郎と、妹のふみ、僻みの平三や長崎奉行や天草四郎など、多数の登場人物を一人で演じ分ける壮大なSF大河ロマン・・・・・・だと思う)は、今度こそ完結するのだろうか。

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