満足度★★★★
作品の完成度は高いが、好みではない
今の若い世代の日常のしゃべりをこれほど破綻なくかつ美しく舞台に上げられていること自体が素晴らしいと思いました。語られている内容や俳優の語り口は「ファストフード」的で陳腐なのですが、「チープなことに真摯であれ」という姿勢が作品を貫いていて、そのブレのなさが美しいです。
このカンパニーの作品に登場する、置かれている現状を変えようと具体的な行動に移さない「若者」に全く共感できません。この作品でもそれは変わりませんでした。いくら表現手法が洗練されていて質が高くても、表現しようとしているその対象に興味を持てないとなると、やはりもう観に行きませんね。
佇まいからオーラが出てる
生チェルフィッチュは、初めて!
俳優さんが、佇んでるだけで、
身体が強いメッセージを発してるような感じがしました。
カッコつけた振付とかそんなんじゃないのに、
なにか発してるようにこちらが受け止めてしまうのは、
細かい計算があるんだろうなぁ。。。
ブログにも感想書いてます
http://l-project.jugem.jp/?eid=1286
早川倉庫についても
http://l-project.jugem.jp/?eid=1285
満足度★★★★
戦争と日常
イラク戦争が始まった日を挟んだ5日間における、日本の若者の様子を斬新な語りと身体表現のスタイルを用いた作品で、はっきりとした物語のない、とりとめのない言葉の羅列の中から、現代日本の若者が持つ何とも言えない浮遊感が立ち上がっり、社会批評的な視線も感じられました。
基本的には渋谷のラブホテルに泊まり続けた男女の話で、そこに渋谷から赤坂へ向かう戦争反対のデモのエピソードが交わるのですが、役者と役の関係が固定されていなくて、他の人が言っていたことを伝聞型で話しているかと思いきやいつの間にか一人称での話になったり、対話の相手役に入れ替わっていたりと、変化し続ける様子が印象的で、物語の展開があまり気にならない不思議な魅力がありました。
台詞も途中で話題が脱線し続け、主語と述語が対応していない様なダラダラとした文体で、日常では普通な会話が舞台で行われると強烈な違和感があるのが興味深かったです。
背後に大きな白い壁が立つだけのシンプルな空間で、壁や床にロシア構成主義的な形の照明が当てられるのがスタイリッシュで素敵した。
初演から7年経っている現在に観ても新鮮で刺激的で、普遍的な魅力のある作品だと思います。
満足度★★★★
なるほど
チェルフィッチュの代表作というだけあって、他では見ない斬新な演出、メッセージのあるストーリーに引き込まれた。
それにしても、日本の若者言葉を海外でどのように表現するのだろう?
満足度★★★★★
人や世界(社会)との微妙な距離感
出来事や人間関係に全方位的で、かつ微妙な距離感を保っている人たちの話。
「三月の5日間」の出来事が、「物語」となっていく、ある種の「ぶゆうでん、かっこわらい」な物語。
素晴らしい戯曲と役者たち。
1時間30分+休憩15分。
満足度★★★★
初日
チェルフィッチュを昔見た時より会場の大きさが全然違う。
なんか役者の身振り手振りが会場に合わせて少し雑になった気がする。
「この役者リラックスが良いな」と思ったのは男女各1名。
渕野修平と、おまけで青柳いづみ。
興味が湧く作品ではある。
楽日にあと2回見る。
他の役者の演技が良くなっているのに期待する。
満足度★★★★★
おっかけ
熊本公演初日を鑑賞。この作品を観るのは7度目だと思います。イラク戦争の時の渋谷は、「懐かしく思い出す」ほど昔になってました。今年の震災を経て、悲惨さ、重さが増したように感じます。
満足度★★★★
主観。
誰も主役じゃない誰も中心じゃない世界の話。
いろいろ思ったけど、何と言うか、床が丈夫な場所だったら、休憩時間に踊って温まりたかった。とか、知り合いと話した。
そういう自由空間だった。
「踊っても怒られないんじゃね?」
という自由なかんじで。
詳しい演劇用語とか難しい横文字並べなくてもいいよね。
好きな音楽を聴いている時と同じような快さがあった。
そんで、パー券付きの日に行ってよかったです。
いろんな方々と交流ができて、とにかく楽しかった。
個人的に、風邪や肺炎で寝てる間に湾岸戦争が始まって終わっていたり、同時多発テロが起こっていた経験があるもんで、なんとなく分かるなぁ。
あのカンジ。