第2回人形演劇祭"inochi" 公演情報 第2回人形演劇祭"inochi"」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-1件 / 1件中
  • 満足度★★★

    NORISAWA『KOUSKY 2011 SENGAWA』
    チェコの人形劇団、と言ってもパフォーマーは1人で、なんと日本人。
    チェコ在住とのこと。
    人形と一緒に自分もパフォーマンスを行う。

    ネタバレBOX

    「人魚姫」「3匹の子豚」などの童話や、オリジナルの物語など、数編を、人形ともに1人で演じる(「3匹の子豚」だと子豚たちは人形で、狼は本人が演じる)。
    童話の場合は、「3匹の子豚」のようにストーリーをそのまま演じたり、「人魚姫」のように、台詞なしで人魚姫の物語を詩情豊かに見せたりする。または「うさぎとカメ」のように、オリジナル色をプラスして楽しませたりする。

    そこには、観客(特に子どもたち)がくすくす笑ったり楽しんだりする姿が想像できるし、例えば「人魚姫」の物語を知らない子どもたちは、イマジネーションで人魚姫の物語を頭に描くのだろう。

    もちろん、大人には大人の楽しみ方があり、ちょっとしたユーモア、それも陰りがあるようなユーモアに、くすくすしてしまうのだ。ちょっとだけチェコの印象がそこにあったりする。

    さらに人形ではなく、影絵を使った作品もある。
    赤いセロファンをその場で切り、赤ずきんちゃんを作り、OHPの上で見事な赤ずきんちゃんのストーリーを見せてくれる。
    このアイデアが秀逸だ。
    こんなのまったく見たとがない。
    生演奏ならぬ、生アニメとでも言おうか。
    もっと見ていたと思った。

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    今回の人形演劇祭の会場で、百鬼どんどろの岡本芳一さんの写真がロビーに飾ってあった。それによって昨年秋に岡本さんは永眠されたことを知った。
    岡本さんのご冥福をお祈りします。

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