公演情報
「日本人のへそ」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/12/02 (金) 19:00
座席1階
虚構の劇団解散公演が井上作品となれば、観ない選択肢は無い。
開演前と終演後にロビーに居た鴻上さんの背中に哀愁が漂っていました。
実演鑑賞
満足度★★★
大千穐楽を観劇。
旗揚げから、全作品観てますが、最後もオリジナルでやってほしかった。
客演もいらなかった。
と思う一ファンでした。
お疲れ様でした。
実演鑑賞
満足度★★★
吃音症について知識が蓄積される。そして全く初見なもので、まんまと二度手のひらの上で転がされてしまいました(笑)だいたいのこと素直に信じる…。戦後まもない時代の話なのでセンシティブな面ありつつ、それも赤裸々に描けるのは演劇の強み。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/12/03 (土) 18:00
井上ひさしさんの戯曲デビュー作とのことで、氏らしい反骨精神やわい雑なパワーがさまざまな仕掛けと呼応して観る者を惹きつける。ヘレン天津役の小野川晶さんをはじめとするキャスト陣のエネルギーが物語の勢いとよく似合って、見応えのある2時間半強となった。
実演鑑賞
満足度★★★★★
解散公演にこの演目と来て「観ない」選択肢はなく、馴染みの座高円寺で観たく残席を問い合せたら既に完売(座高円寺が満席!その光景未だ見ず)、急ぎ芸劇公演を予約した。期待は裏切られず、才気の塊である所の井上ひさし戯曲処女作「日本人のへそ」の世界で俳優たちが輝いていた。
2020年5月コロナ緊急事態宣言で中止となった公演との事だが、果してこの時点で「解散」が念頭にあったのかどうか・・クレジットとしての劇団名を消し、一度切りの記念的公演にて団員参集の機会を作り、世に解き放つ「儀式」に鴻上氏が自作でなくこの演目を選んだことに感慨を覚える(同様のお方も少なくないだろう)。作者の大真面目な遊び心に応えて俳優らが縦横に動き演じる。吃音の説明から始まる導入部、劇中劇、その主人公ヘレンの半生(悲惨な生い立ちと成り上がり)、サスペンスとどんでん返し。そして何より音楽劇でもあるこの舞台は、些か置いてかれる序盤(伏線の仕込み)の停滞を破るように不意を突く「愛」の歌で真に開幕する(愛してる、の一言で男は、命を投げ出せる、たとえ裏切られても、命を差し出す事わ厭わない、と言った内容)。歌、歌が続く一幕の圧巻は休憩前に歌われる「日本のボス」、ミュージカル並みに長尺の楽曲では、ヘレンが女=商品として転売(交換)されていく過程を描き、文化人類学的な考察(贈与論、組織論)へと誘う。日本の奇態な慣習を「讃美」した(突っ込みの無いノリ突っ込み的に描いた)倒錯に、泣ける程笑った。てんぷくトリオのコントに流れるナンセンスに通じるものがあり、それが今では相対的に(現存する構造への)より的確な批判になり、相対的に凄味が増量していると推察。(これに当てた楽曲が「君の瞳に恋してる」のノリを借用しレビュー風の脚上げで周囲も盛り上げる。)
音楽担当を見ると初めての名であったが、鴻上氏の舞台に劇伴を提供してきた元バンドミュージシャン、作曲家。ストレートプレイの鴻上作品の劇伴よりは多分今回は存在が大きく、詞の世界に当てた曲風のセンスは出色であった。
その点では昨年春に観たこまつ座(まだ昨年だったか..)の同作品は、戯曲世界には圧倒されたが舞台そのものの「現在とのズレ」の感覚が今記憶の断片に残る。こまつ座ではその前にコクーンで同作を上演したがこの時の音楽担当は小曽根真、昨年のはその前のこまつ座での初演(宇野誠一郎)の音楽に戻った。若干「寒く」感じたのがストリップ小屋のストライキ場面で弁舌を振う「左翼」、そこに現れたチンピラを引き連れたヤクザ(右翼)が元同級生で一しきり再会を懐かしむ歌や回想を挟んで徐に「対決」場面に至るまでを繋ぐその演説場面が、リアル描写だと唇寒かった(そうなってやしないかと心配になった)が、今舞台では学帽に半纏の左翼には三上陽永、ヤクザには小沢道成が扮し、ちょうどいいキャラを作り申し分ない。団結して闘うことは現実的にも物語的にも何が問題なのか、という話でもあるが、、今は既にコードが敷かれているのだろう、芝居を観ていても扱いが難しい(井上氏は何もかもを戯画化しているが、それでも)。
座・高円寺の横広のステージで、またもう少し近い席で観たかった思いは一瞬過ぎったが、十分堪能した。あれこれ書いたがうまく表現できてない。スゲエ、の一言以上には。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/12/03 (土) 18:00
冒頭のシーンから引き付けられた。
素敵なコーラスでハーモニーが綺麗だった。
ストーリー展開も面白かった。
実演鑑賞
満足度★★★★
良い出来、良い劇団。これでラストなのは勿体無い。そう思わせるいい芝居だった。『虚構の劇団』、結構観た気がしていたが実はニ回だけ。『サードステージ』と混同していた。
井上ひさしの戯曲デビュー作。こまつ座で観た朝海ひかるさん出演の作品がエロかった。強烈に印象に残っている。
冷静に観ると、日本人論の塊。『日本のボス』なんて、今まさに暮らしているこの現実の仕組みを大声で糾弾している。一般的な皆さんはニヤニヤ苦笑いで収める話なのだが、山上徹也みたいな自爆テロリストがうようようごめいている時代の変革期。「こんな国は嫌だ!」と叫び出す奴が現れるかも知れない。同性愛ネタも強烈で、「昭和天皇のルックスがイマイチだから日本軍は弱くなった」と言いたい放題。タイトに削ってある為、作品の本質が掴み易い。
かつて一世を風靡したストリッパー、ヘレン天津を演じる小野川晶(あき)さんが魅力的。おかっぱの女学生姿はT-ARAのボラムを想起。葉山レイコに似た美人。
狂言回し的存在の久ヶ沢徹氏は膨大な台詞を炸裂。冒頭の歌の途中で「間違えた!この後何だったっけ?」と他の共演者に聞いてそこから立て直す場面も。観ているこっちがハラハラした。
小沢道成氏のスタイリッシュなヤクザ、渡辺芳博氏のクリーニング屋の親父も強烈なインパクトを残す。
健康的な木村友美(ゆみ)さんの肢体も目立つ。
下着姿で踊りまくる華やかな女優陣が美しい。
梅津瑞樹氏のファンが矢鱈いた。
ストリッパーのストライキの歌が秋元康調で良かった。
上部スクリーンにテンポよく映し出されるイラストが本当によく出来ている。膨大な言葉遊び、聴覚だけの情報が視覚を使ってより深く認識でき、井上ひさしの徹底的に詰め込んだ言語世界を密度濃く味わえる。
実演鑑賞
満足度★★★★★
井上ひさしの破格の戯曲を、賑やかな弾けた芝居として見事に成功させた。この戯曲前半は歌とコントとストリップショーの数珠繋ぎで、意外と隙間があって、下手をすると隙間風が入ってきて熱量を下げてしまう。今回はそこを映像と照明とテンポでうまく埋めて、軽やかに見せた。ヘレン天津(小野川晶)の「転々の変転」は、元は合唱隊と教授の歌だけなのに、紙人形芝居の演出で楽しめた。冒頭の「あいうえ王」の吃音矯正セリフや、教授の長セリフも奥の壁に映像や、キーワードを映した。井上ひさしの言葉の芸術を、耳で聞く聴覚だけでなく、視覚化もして観客が飽きずに楽しめるようにした。そういう工夫が随所にあった。カットもうまく施して、長さを感じさせない。前半1時間40分、休憩15分、後半45分。計3時間10分。
何と言っても殊勲賞はストリッパーを演じた女優陣。胸から腰から見事な曲線美と、シェイプアップしたおへそで、見惚れてしまった。しかもたくましい。堂々としたお色気サービスで、安心して見ていられる。特に小野田晶は、セーラー服のおぼこ娘から、成熟したストリッパーに見事な変身で感心した。セーラー服時代は黒髪のカツラを被っていたかな。それも大きい変化。胸も急に大きくなったように見えたのは不思議。おそらく衣装のせいだろう。
コメディアンのチャンバラコントも井上ひさしの戯曲からは離れて、自由に創作。いくら切られても死なないギャグなど、二人の刀の掛け合いが素直に笑えた。。
音楽も良かった。担当は河野丈洋。服部公一、宇野誠一郎の先人のいいところは残しつつ、うまい具合にリニューアル、アップデイトしていた。「10人のコメディアン」は「10人のインディアン」が元なのであまり変わらない。しかし、岩手の農民たちの歌は、メジャーとマイナーの転調を使った、結構聴かせる歌にしていたし、ストリッパーたちの立ち上がる歌も良かった。「日本のボス」だけは、ピアノ以外のドラムや管楽器も入れて派手なアレンジで、非常に盛り上がった。
後半のレズビアン、ゲイとオネエのコント、推理劇風の犯人探しも淀みなく、どんでん返しが綺麗に決まった。劇場は平日の夜なのにほぼ満席。下ネタ満載のお下劣なセリフがポンポン弾けて、げんきになる芝居だった。