ちょっとまんちゅりあ、ごはんですよ 公演情報 ちょっとまんちゅりあ、ごはんですよ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    両義の狭間でゆらぐ
    楽日再見。欲求不満の不能者あるいは禁欲者にして模範囚となった偽国王。生存説が跡を絶たない芸能スタアまがいの処刑された策謀家。裏切り者のオトコ女。

    ネタバレBOX

    まずは、国家と国家の境界線上にあって、利用された・あるいは自分で演じた、二人の実像と影の部分一端を描いた劇だろう。
    1920/1930年代の日本でも行われていた大衆のイメージ操作/あるいは大衆の欲望の図像化。一方的にどうこう云えない鏡像関係にあるというのが、現在の通説らしい。

    真ん中辺で登場する満州の鶴?朱鷺?ニッポニアニッポンを花上直人さんが踊るのだが、楽日では先鋭的な気配が強かった。コンチネンタルタンゴに乗ってようやく満足に動ける、ヨタヨタの盲目の生物。蓄音機が奏でるノスタルジアをよすがに生きているのか。あるいは、音楽が無いと舞えない高度に文化的な衰退した生物なのか。
  • 満足度★★★

    観客も料理が食べられる。
    劇中でオードブル風のものが10品位調理され、お客さんも終演後食べられます。役者さん調理師資格あるみたい。

    ネタバレBOX

    満州国の最後の皇帝「溥儀」と、東洋のマタハリ「川島芳子」が、死後、ベケット的な煉獄空間で、お喋りしながら、生前は決してすることがなかっただろう、調理を続けている。
    謎の招待客に食べさせるパーティーの軽食を10品以上。だが招待者はこない。/調理を続けながら、彼らが生前のこした手記や述懐が再び語られる。時間を遡ったり下ったり。
    /とにかく初見はあっけにとられる、というか料理に気が取られ、話に身が入らない。

    気がついたことは、...傀儡の王をたてるなんて、発想が南北朝時代だよな。よくやるよ。朝鮮、台湾、満州なんてそんな手広い植民地経営が日本人に出来たのかね。敗戦時の処理がどこまで出来ていたのか。
    満州に比べ、朝鮮、台湾の様子を描いたもの無いわけじゃないが、ごく少ない。

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