満足度★★★
一期一会
ニーナ・アナニアシヴィリというバレリーナを知ったのは1992年の来日公演の模様を収録したDVDで「白鳥の湖」と「ドン・キホーテ」を見たのが最初。
2007年にグルジア国立バレエの公演で来日して、DVDで見たのと同じ演目を初めてナマで見た後、翌年にはアメリカン・バレエ・シアターの一員として来日した「海賊」を見た。その存在を知ったときにはすでに40歳を越えていたわけで、来日のたびにこれが最後だと思いつつ見に出かけている。
ジゼル月間
今月はバレエ作品「ジゼル」を3本見る予定で、これがその1本目。演じるのはグルジア国立バレエのニーナ・アナニアシヴィリ。1963年生まれで、今月末には47歳になる。同い年のアレッサンドラ・フェリは3年前に引退したし、本人も長年在籍していたアメリカン・バレエ・シアターを去年退団して、故国グルジアのバレエ団に籍を移して指導的な立場で貢献するつもりらしい。彼女がグルジアではなく、ロシアの生まれだったら、もうとっくに引退していたかもしれない。
今回の来日公演では「ジゼル」と「ロミオとジュリエット」のヒロインを演じる。チラシのうたい文句にはどちらも「日本最後の」という文字が踊っている。ジゼルもジュリエットも考えてみれば10代の娘の役なので、特に出産を経験して体つきがふっくらとした彼女が演じるにはちょっと無理があるのだが、もともと好きなダンサーなので、見られるうちに見ておこうという思いで、とりあえず高いチケットを買った。