山の中、みたらし 公演情報 山の中、みたらし」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    フジタさんと窪寺さんの共作だけに何が出てくるのかわからない中で
    そう来たか!なるほどね!と
    伏線もワードも小さな小屋いっぱいに膨らんで満ちて
    そんな風船の中で何かが割れるのを待っているような作品だった

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2019/03/17 (日) 14:00

    何を書いてもネタバレになるので、ネタバレboxにて(笑)

    ネタバレBOX

    1時間の劇とは言え密度は十分。
    フライヤーのコピー、あらすじ、開演前のラジオ番組、あらゆる場所に
    伏線が詰まっていて、2度観たくなるタイプの演劇。
    気持ちよく作者の掌の上で転がされてきました。
    タイムトラベルものだとは全く思っていなかったので、度肝を抜かれました。
    とは言え、最初は分かったようで、分かってないような、そんな微妙な感じでしたが、
    台本に書かれた年表を見て「うわー!」と腑に落ちました(笑)。
    劇場の空気感もよかったです。
    冒頭のラジオ番組が実は演出の一環であったことが分かった時、そして、終盤、
    タイムトラベルものだということがはっきりした時の、劇場内の無言のざわつきは
    観ている側のこちらも、とても心地よいざわつきでした。
    私は小劇場でしか演劇を見たことがありませんけど、ああいう演者と客席の一体感は
    小劇場ならではなのかなと思いました。

    井浪の頑なに過ぎる態度は張り倒してやりたいくらいの頑なさでしたが、彼女同様
    「周回遅れ」である私としては、彼女の頑なさには共感できる部分も多々ありました。
    だからこそ、張り倒して、目を覚まさせてやりたいんですが(笑)。
    牧原氏がそこはうまいことやってくれました。
    彼の優しさに心からの拍手です。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/03/18 (月) 15:00

    価格2,300円

    小学生時代に埋めたタイムカプセルを開ける約束の日、中を見られたくない井浪は何時間か早く来て先に掘り出すが、何故か牧原も早く来ていて……という出だしからワン・シチュエーションのオーソドックスな二人芝居と思いきや、終盤で複数の意味でぶわっと広がる「熊手構造」。
    「どこにつながるの?」と思っていた回想場面や何やら隠し事をごまかしているような牧原の言動、会話に出てきた好きな映画のタイトルなどを伏線としてファンタジー要素も加えた怒涛の展開(笑)となる終盤にホント、ヤラれた。(笑)

    それにしてもここのところ二人芝居が多いな。今年前半の小劇場のトレンドは二人芝居かもなぁ。(半ば真顔)

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/03/16 (土)

    16日ソワレ(60分)を拝見。

    ネタバレBOX

    未来から来た孫との遭遇…終演後の帰路でこそ、この手のオチはよくあるよなぁと思いはした。
    が、上演中は、何度も客席に投げかけられるエピソードの断片(「回収を必要とされたタイムカプセルの中身(実はハサミ)」「ノゾミちゃん」「チューリップ」→実はこの3つはリンクしている)から、様々な展開を予想してしまい、目の前にいる男が同級生ではないことを伺わせる複数の伏線に気づいていながらも、どう話が転ぶかが読み切れず、結果、「よくあるオチ」だったにも関わらず、結構、驚かされた。会話の妙、なのかなぁ。観客の想像力を膨らます「演劇」だった。

    個人的反省。見やすさを意識して、最前列、真ん中辺の席で観ていたが、演じ手お二方の立ち位置がアクティングエリアの左右に分かれる場面が多く、首の短いオッさんはどっちに視線をやるべきかで難儀した。観劇するならば、二人の動きが視野に収まったであろう、三列目の真ん中辺がベストポジションかもしれない。

    【追記】
    開場時、会場から洩れてきた宇多田ヒカルの「Automatic」に懐かしさのあまりウルっと来て、席に腰を下ろした際には、会場内に何故か⁈流れているDJスタイルのラジオ番組で、V6の「TAKE ME HIGHER」がかかってビックリ!(実は、このラジオ番組は作劇上の仕掛けで、かかっていたのは、ヒロインの小学生だった頃の曲かなぁ?)。
    でっ、後で当日パンフに目を通すと…どなたが選曲されたか見当がつきましたw

このページのQRコードです。

拡大