平田オリザ・演劇展vol.6 公演情報 平田オリザ・演劇展vol.6」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-20件 / 33件中
  • 満足度★★★★

    「オリザ演劇展」の感想ラスト「忠臣蔵OL編」。AそしてBを観た。Aは天明瑠璃子のご家老(大石内蔵助)がすっとぼけてても何か知らん説得力で最終的に集団を方向付けていくリーダーシップ、最後に「これって運命でしょ」の決め台詞で一同納得。Bは、Qの破壊的演技しか知らない永山由里恵と、笑ってる芝居しか知らない川隅奈保子を見たく観劇。永山は割とマトモだった。ご家老役森内女史はカリスマというより販売系叩き上げ支店長、責務を果たす中間管理職のトーンで存在し、それにバランスするのが取り巻く面々、横の影響のし合いが作った空気感が良かった。要は個々の存在の信憑性に関係するもの。江戸中期の赤穂藩の状況にOLのテイで対峙する荒業が通るミラクルは、同作品を見慣れたせいだけでもなさそう。
    ただ袴姿の男がやる「武士編」に比べ、伝えたい何か(平田氏は「伝えたいものなどない、表現したいものは山ほどある」と言うが)の明確さが問われる。戯曲の「無理」を通せた優れた布陣(運が良かった回)ならともかく、そうそうリアルで濃密な芝居にはならない以上、伝えたいものを受け取るという観客とのコミュニケーションが舞台の価値を担保する事実は否めない。そこを抜かすと、舞台は役者力を評定する場という意味に寄ってしまう。複数チームの上演なら、役者力の競技の場というゲーム性を持つが、意味合いは同じだ。青年団、平田オリザ戯曲に限ったことではないが。
    しかし層の厚い青年団ならではの祭典、今後も続けられたし。

  • 満足度★★★★

    「走りながら眠れ」と、「思い出せない夢のいくつか」。
    前者が大正時代、大杉栄と伊藤野枝による岸田國士戯曲のような?静けさの漂う会話劇。後者が年の行った芸能人とマネージャーと若い女性付き人(歌手になりたい)が銀河鉄道と思しい汽車の向かい座席で交わす会話劇(出入り有り)。「静かな演劇」である。

    「走りながら」を、官憲の横暴で虐殺される運命にある歴史事件の被害者という前知識なしに見たらどう見えたか。だいぶ日も経って思い起こせないが、特異な関係とは言え夫婦である男女の関係は演技的に難物に思えた。反社会的な位置にあるなら、同居する二人はある種の倦怠に陥るか、終末観を帯びて性欲が増すか、生理的にはどちらかになりそうだ。だが不思議と睦まじい夫婦の「会話」を成立させねばならない。この戯曲はしばしば上演されているが、歴史上の著名人でなくとも成立する会話劇になっていなければならんのではないだろうか。やはり歴史人物でなきゃダメというなら、どういう歴史的人物であったか、の評価なり認識が込められていなければならんのではないか。

    後者はよく出来た美術で古い機関車の車両の一部とそれが乗った線路が夜の橙色の照明に映えて美しい。兵藤&大竹の芸能人&マネージャーコンビと、同社に就職した若い女が、車中の間潰し会話を続けて行く。現実遊離した幻想的な場面もあって「銀河鉄道」に寄せているが、何かが最後に判明するようなオチはない。そこが不満。「銀河鉄道」でなくても良かった、と思える余地があるのが不満。ただ兵藤、大竹が醸す人物らしさの雰囲気が、味わい。
    同演劇展でメリハリの効いた他の演目に比べて難しい素材だった。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/03/09 (土) 18:00

     『忠臣蔵・OL編』Bチームを観た。会社の給湯室(?食事を摂る部屋)が舞台。そこで、OLらしい言葉で「殿」が切腹された後の対応を相談する…、という物語。確かに忠臣蔵らしい展開になっているのに、会話や時折混じる無関係の話題がOL風という、ある種シュールな展開だが妙な説得力があったように思う。OLの会話らしく、まとめをホワイトボードに書くのだが、それの書き方や添えられているイラストなどが興味深かった。

  • 満足度★★★★

    「隣にいても一人」を複数観劇。昨年幾つか同作品の公演情報をみて気になっていた。近作と思いきや2000年の作。まず韓国版から観る事となり、知らない作品なので台詞(字幕)を追うのに目が忙しくなったが、会場からは開幕からあちこちからクスリと笑いが聴こえた。何度か見て行くと「この場面でこの役者はどう出るか」と期待を込めて見る感じになるから、先走り笑いが漏れるのも判るが、最初は原因の判らない笑いにいささか混乱した。
    「夫婦とは何か」について再考を促す作品で、破綻は元々あるがそれを最後まで見せる。笑いどころのある作品でチームによって違いが出るその部分が面白い。複数バージョンを見る醍醐味だ。

    ネタバレBOX

    破綻が決定的なのは、戯曲でも自己言及しているが、離婚が決定している夫婦それぞれの弟と妹がある朝突然「夫婦になっていた」と、戸惑いながら伝える二人に対し、まず弟の兄が言う、「そもそも何でそこで『夫婦になっていた』という表現になるんだ?」に表れており、ネックではある。換言すればその処理は役者に委ねられている。自宅に戻ってうとうとしたはずが、起きてみたら男の部屋におり、男は机に突っ伏して寝ていた・・。男も女も、互いに「夫婦になった」と確信している事が判った・・そのように数時間前の事を回想して語る二人だが、確信したのなら、もはや戸惑い続けることも、互いの兄や姉に相談することもない。確信できなければ相談するという流れにもなるだろうが、その時点で「これは夫婦になったという事である、という飛躍した解釈には走れない」、となる。「転校生」みたく突然有り得ない事が起きた、という事実を確信した時点で、二人はある秘密を共有する二人と自覚したなら、その秘密の意味を「夫婦になる」という行動によって検証しようとするだろう。そこに至る前段として、相手を伴侶として満更でないと自ら判定を下す、という選択行為があるはずで、「自分たちも戸惑っているんだ」という今だ判定せざる者の相談の形にはなり得ないのだ。逆に伴侶として不足があると感じたなら、不可思議な現象じたいを「何かの間違い」として忘れようとする、それだけだ。
    ただ、神秘を受け容れたとしても男の側と女の側に温度差や、解釈の違いがある場合も考えられる。夫婦となる(=結婚?)とは何か、についての認識は、結局のところ互いの本当のところは判らない以上、定まらない。お互いを探りながら、同居しやがて家族を形成していく単位である事は認めつつ、それ以外の諸々は何も決まっていない、何のルールもない。「夫婦になる」という言葉でしか表せない状態についてのみ合意したという事態は、どんな夫婦についても同じではないか・・。
    ただ、互いの一方的な思い入れを実現しようと(同床異夢?)結婚に至った夫婦(兄姉夫婦のような?)よりは、この二人のように、まず「夫婦になる」事を受け入れ、その他のことは成り行きで、話し合ってやって行こうという構えでいる方がうまく行くようにも見えるし、本来そういうものではないか、という含意がこの戯曲にはまあありそうだ。

    ただしこの戯曲では「二人がなぜ互いを受け入れることを<選択>したか」までは言及していない。というより、伏せている。実はそこが肝心で、例えば木引・吉田コンビは容姿への根源的な自信がありそれを意識化しないように制御しているタイプに見え、相手の事も十分値踏みしているがそれを口にせず、「困っている」アピールを兄姉にする事で自分の「選択」の痕跡をごまかしている、という匂いがある。・・しかし見合いが普通だった時代も事情は同じく、「選んだ」にしても不安は大きかったろうし、「選択」の罪を帳消ししても誰も文句は言うまい。
    一方林・梅津夫婦では女が「運命を受け容れていく強さ」を湛え、男は自分のような小説家目指すバイト男(ダメ男とも言える)に嫁が来たことをほくそ笑んでいる(有頂天を抑えている)姿がある。
    韓国版以外は平田オリザ演出だが、リアクションや台詞も俳優によって変えてあり、平田氏はそういう作り手だったかと、認識を新たにした。
  • 満足度

    ■『思い出せない夢のいくつか』鑑賞/75分弱■
    駄弁がダラダラと続くばかり。。。 しかも、暗闇に浮かぶ薄ぼんやりとした照明が眠気を誘って。。。 しんどかった。

  • 満足度★★★

    思い出せない夢のいくつか。70分。

    ネタバレBOX

    とある落ち目なベテラン歌手・由子(兵藤公美)がドサ周りのため、マネの安井(大竹直)と付き人の貴和子(藤松祥子)を連れて夜の列車に揺られている…。
    銀河鉄道の夜的な雰囲気を持たせつつ(オマージュ?というのか)現実的な部分を地に置いた作品。貴和子が寝ている二人にリンゴを渡すシーンを見せて、由子に「死んだと思った」と言わせるトコはニヤっとした。
    窓の外に広がる星々に想いを馳せるような空気を纏った作品で、静かで淡々としている。舞台セットと照明具合は好きだが。
  • 満足度★★★★

    忠臣蔵OL編。B。55分。

    ネタバレBOX

    前回観た時よりなんかスッ入ってくる感じ。二回目だからかな。
    黒木絵美花や永山由里恵、岩井由紀子ら若手がOL感だしてていいアクセント。お姉様勢はパワフルでアクが強め。いいバランスだった。
  • 満足度★★★★★

    隣にいても一人。B。60分。

    ネタバレBOX

    Cとは違った趣。それでいてやはり面白い。Aも観たかった。
    姉役の根本江理が端整な顔立ちながらコミカル。妹役の福田倫子も存在感あった。伊藤毅と太田宏も悪くないが。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/03/07 (木) 20:00

    座席1階1列

    『忠臣蔵・OL編』Bチーム
    会話の内容とは反してほのぼのとした雰囲気が漂う。
    そのギャップが楽しかった。
    ホワイトボードのイラストやコメントがツボでした。

    ネタバレBOX






    [memo]
    OLたちのランチタイム風
    仕官か籠城か討ち入りか、それとも切腹か。
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2019/03/05 (火) 20:30

     『隣にいても一人』Cを観た。ある朝起きたら夫婦になっていた、という不条理劇。会話は普通に続くのだけれど、なぜ、夫婦になっていたと思っているのかが分からないままに物語が進む。不思議な風合いの作品だった。役者が変わると、その風合いが変わるのだろうと予想できるのだが、このキャストは不思議感が続くメンバーだったなと思う。他のバージョンが観られないのが残念。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/03/05 (火) 18:30

     『思い出せない夢のいくつか』を観た。夜汽車で旅する、芸能人(兵頭久美)とマネージャー(大竹直)と付け人(藤松祥子)による、平田オリザ流「銀河鉄道の夜」という雰囲気の芝居。心地好い感触が残る抽象性の高い劇。

  • 満足度★★★★★

    『隣にいても一人』A。このキャストはすばらしい。

  • 満足度★★★★

    『思い出せない夢のいくつか』観劇

    ネタバレBOX

    銀河鉄道の別の車両に乗った大物女優、長く担当しているマネージャーの男、女優の付き人の歌手志望だった女、男女三人の会話を描いた話。

    結婚するのかしないのか、そもそも生きているのかいないのか、はたまた夢か現か、そんな雰囲気が楽しめる作品でした。
  • 満足度★★★★★

    隣にいても一人。C。60分。

    ネタバレBOX

    兄姉夫婦が離婚間際の義理の弟妹同士が、朝起きていたら「夫婦になっていた」という話。

    当人同士もよくわからん中、兄姉夫婦も含めての会話から、夫婦とはをぼんやり浮かび上がらせる快作。不条理劇な色合いだが、絶妙に笑えてちょい暖かめな感じが好き。藤谷みきと伊藤毅の離婚間際夫婦は、落ち着きつつもコメディしてて上手いと思う。
    実際に結婚して子もいるけど離婚に進む二人と、愛情とかないけど夫婦になったという実感事実はある二人の置かれている状況とか気持ちの違いが発露する会話がじんわりキタ。木引優子と吉田庸の微妙な距離感を空けつつ微妙に近づきそうな感じが上手い。

    「夫婦って何」ってセリフが響いてくる作品で、制度でもSEXでもなく心ということなのか。根本はシンプルだけど、なぜか社会的なところが人間にあるから複雑になってしまうのが夫婦というものなのかななんて。
  • 満足度★★★

    ■『隣にいても一人』C鑑賞/70分弱■
    対照的な境遇にある夫婦ふた組が夫婦について語り合う趣向は面白いものの、同じ議論の蒸し返しが目立ち、少々食傷。40分ぐらいに刈り込めないものか? 以前観た同演目の琉球弁バージョンは、なんとか方言を聴き取ろうと躍起となるあまり、退屈は感じずに済んだのだが。

  • 満足度★★★★

    【『隣にいても一人』Cチーム】観劇

    ネタバレBOX

    朝起きて隣に異性がいたらそれが夫婦になったことと理解している男女の話で、時空のゆがみのせいか、朝目が覚めたら相手が隣にいたことから夫婦になるという不条理劇。

    逆に、朝起きて隣に結婚した相手がいなかったら離婚することになると理解しているような口ぶりでした。そっちの方が怖いです。

    お芝居が終わって階段を下りていると軽自動車が劇場の前を逆走していて、道路の反対側にじっと立っている人がいたので、「今の逆走ですよね」と聞いたら、「ええ」と答えた人が平田オリザさんだったという、本編よりもこっちの話の方が驚きで印象に残りました。
  • 満足度★★★★

    「忠臣蔵武士編」。以前の演劇祭で観た演目だが、私の演劇リテラシーが耕されたのか、すらすらと台詞の意味もユーモアも良く入って来た。おまけに感動さえおぼえたりして。急迫の事態に直面した大石以下の赤穂の面々が、「どう身をふるか」を砕けた現代口語を用いて突き合わせ、やがて問題を掴まえる共通理解を獲得するまでの経過が絶妙な要約で表現されていた。
    ウクレレを弾きながら台詞を言うなど、ギャグ的に巧いとは言えないアクセントも、無音楽の青年団舞台ではオアシスの効果。

  • 満足度★★★★

    「銀河鉄道の夜B」。おや?と思えば平日なのに子ども連れ客が数組。「銀河鉄道」とは言っても青年団流に「子ども対象」の芝居がどう作られるのだろう?成程、開幕と同時に引きこまれたのは、青年団流だが子ども目線で語る学校の先生の語り。ジョバンニを巡って子どもの残酷さが表れる所の簡潔な表現。音楽の無い青年団芝居は子どもに優しくはなく、中盤から大人向けになった嫌いはあるが・・。確かに「銀河鉄道の夜」の物語を漏らさず味わったが、時間はきっちり60分であった。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/02/21 (木) 20:30

    座席1階1列

    『ヤルタ会談』
    コミカルにデフォルメされていて風刺画を見ているような印象を受けました。
    色々な小ネタも面白かった。歴史に詳しければもっと楽しめたのかな。

    ネタバレBOX






    [memo]
    ちゃーちる、るーずべると、すたーりん
  • 満足度★★★

    鑑賞日2019/02/19 (火) 20:30

    座席1階1列

    『コントロールオフィサー』
    シンプルだけど面白いシチュエーション。
    いたたまれない空気からじわじわとくる面白さ。

    ネタバレBOX






    [memo]
    ドーピング検査の会場
    オリンピック出場を逃したベテラン選手。とその彼女を寝取った若手。
    コントロールオフィサー笑いをこらえる

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