公演情報
「エーデルワイス 」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★
楽しみにしていたブス会を、芸劇で観た。芸劇での上演は初めてでなく、以前は普通にステージを組んだ形で、確か「女のみち20○○」を観たように思う。今回はゲージツ色豊かに?、モダンスイマーズ3部作を連想させる張出し装置(三面客席)で、奥に欧風の石積みの城のバルコニー、そこからなだらかな傾斜で手前まで同色(グレー)の敷石が攻めているあまり見た事のない美術だった。
自分としては見た目イマイチな装置で(これはサイド席からの見え方のせいかも知れない)、過去・現在とシーンがその場で転換する芝居の装置が抽象的になるのは判るが、高嶺の花として象徴的に赤く咲いたエーデルワイスと、お城の存在が重複して意味を食い合っているのがオープニング前から気になった。
一番手前と一段高い二番目がフラットな演技エリア。直方体の箱(床と同じくグレー)を動かして喫茶店のテーブルやベッドに見立てたりするのは機能的だが、やはり全体の景色(色と形状)がしっくりこないと、演じられるシーンも絵の中にうまく収まらず、開幕して暫く心地が悪かった。
芝居の方にそれがどう影響したか・・は自分的には大きいが、芝居の中身は軽妙に語られる「ある女の物語」から、私小説的なリアリズムへと人間描写が深まり、ペヤンヌ・マキの領分に引き入れた(と思しい)所からぐっと見せられてしまった。
女性の目線からはこの舞台はどう見えただろうか。。
満足度★★★
鑑賞日2019/02/27 (水) 19:00
ブス会らしい芝居だったけど、毒は少なかったように思う。鈴木砂羽演じるマンガ家は、一発ヒットで有名になったが、最近は書けなくなっている。編集の高野ゆらこにいろいろ言われるけれど、なかなか書けない。自分のマンガを読み始める内に、実はそのマンガが私小説的作品であることが分かり、藤井千帆が鈴木の若い頃に戻って、マンガ世界を再現する……。女子あるある的な作品だが、そこにリアルを感じるというより、40代女子の思いを込めているように思った。
満足度★★★★★
鑑賞日2019/02/27 (水) 19:00
座席1階
ペヤンヌマキは今回も、期待を裏切らない。悲しくもいとおしい女の人生は、舞台で輝いた。
ダメンズに巻き込まれる女はきわめてまじめに、正直に男に向き合っている。自分が頑張らなきゃとその身を犠牲にして。はたから見ればまともではないように見えるが、筋が通っている。そんな恋愛にアラフォーまでを捧げた姿を物悲しくも明るく、どこかさっぱりと描かれる。もちろん、笑いもしっかり取る。
鈴木砂羽がそのキャラクターを遺憾なく発揮している。自分としては、彼女の意外な側面を見た気がする。
ブス会のコンセプトには、一度ハマると抜けられない。今から次回作を期待してしまう、そんな中毒性がある。