満足度★★★★
手作り感が心地いい!
観劇させて頂きました。この作品の時代設定は1984年。始まりから流れる音楽もこれから連想するアルバムからと、1984年がこの作品のキーワードになってます。この頃「ベストヒット U.S.A.」を毎週欠かさずチェックしていた年代の方ならば、「あった、あったのお楽しみ話題」がもり沢山!この話題が楽しめるかどうかが、この作品の最大の評価の分かれ目かもしれません。ただ、自分はこの話題を知らない方がどう思われるのかも見当がつきません。作品全体は素朴な手作り的な作品であり、恋愛を扱っている作品なので女性で表すと「垢抜けない田舎娘的作品」かもしれませんが、自分の若い頃を振り返ってみるとそういう女性に魅力を感じることが多かった気がするので、やはりこの作品にも心を許してしまいます。作品中の恋愛観もまた、今の若い方から観たら古臭いかもしれません。正直、この作品は観る方により評価がかなり変わってくる要素が多い作品です。観る方により作品自体の基本点に+αのお楽しみ点数が加算されるか、減算されるか、全くわかりません!今回は客観的な視点からほとんど作品の評価をせず、ほとんど個人的な主観からしか星による評価はしていません。ただ、この作品を最も楽しめるのは現在30代、40代の方で「赤い糸」を信じることが出来る人かなぁ、と思うところがあります。しかし、本当のところは観る方がどのような評価を下すのか想像がつかないのが本音です。この作品を観劇される方は1984年に何があったか思い出されてから観に行かれると多少楽しみの度合いが増すかもしれません。なお、まったくどうでもいいような事ですがオイルショック以降紙質が薄く、安価な「丸めん」が駄菓子屋に登場し主流になり、あっという間に「角めん」が駄菓子屋からほとんど見かけなくなった、あるいは高級品として気軽にめんこ遊びに使えなくなったものでしたが、1984年の子供にとっては駄菓子屋で10円の違いに頭を悩ませることの無いだけのおこずかいをもらっていたのでしょうか?なんとなく「角めん」を使って遊んでいる子供たちの姿が気になってしまいました。どなたか御存知でしょうか?