カカオ! 公演情報 カカオ!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    奴隷制度
    チョコレートにまつわる歴史を描いたストーリー。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    カカオ豆がひじょうに高級で金になった頃のお話。

    その昔人は皆、金目のものには目がくらみカカオ豆の採集に児童強制労働もされ、人身の売買も行われた。

    この物語は6つの短編ストーリーにしたものだったが、全体の印象は全てのストーリーが途中でバッサリ終わってしまう事だった。

    見る人によっては今、流行のシュールさだとか、表現の仕方は色々あるが、4こま漫画さながら、こぼちゃん的終わり方とは言えない、どうもすっきりしないのだった。

    ・踊るアステカ人・・・3人芝居。オープニングの仕方や音楽の導入はハイテンションになるが途中、王様と家来のやりとりが中だるみだった。

    ・悩むイギリス人・・・3人芝居。キャドバリー社に対する奴隷制度に関してのゴシップ記事に、社員達は悩む。終わり方が中途半端で、もやもやが残る。

    ・遊ぶ米軍・・・4人芝居。戦争中にベトコンゲームなるゲームで遊ぶ光景。罰ゲームでの芝居で笑えない罰に観客は引き気味。

    ・怒るマダム・・・短編の中でこれが一番気に入った作品。5人芝居。とあるレストランで隣同士に座った女子高生と、主婦の会話。女装役の山増が好演。釜風味で光るものが・・・(^^;)

    ・夢見る子供・・・3人芝居。カカオ農園に人身売買された子供が何も解らないで、たくさん賃金を貰えると信じて来たものの児童強制労働で来た実態が浮き彫りにされるさまを描いた作品。これは暗くて陰湿な感じだが、心理的描写を上手く表現した秀作。

    ・デモる女子大生・・・3人芝居。「チャーリーとチョコレート工場」を題材にして、奴隷制度や強制労働反対!のプラカードを掲げ映画館の前でデモるが、イマドキの女子大生のいい加減さを露呈した作品。


    全体的に2つの物語以外は、インパクトが薄かった。もっと爆発しても良い感じ。
    コメディならもっと笑わせるくらいの意気込みが欲しいし、ポップでキッチュさを出したいなら、もっとテンポよく進めないと、満足感がでない。



    以上、短編だけにスピーディーな展開が欲しいのだ。
    次回に期待。

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