その探偵の名、〜エコソン少年の殺人〜 公演情報 その探偵の名、〜エコソン少年の殺人〜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
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  • 満足度★★★★★

    22日~24日で合計4回観てきました。

    殺人事件の容疑者が被害者に抱いていた8つの感情的をそれぞれその場でくじ引きし、『被害者の周りで起きたことの再現』シーンを繰り返すごとにそれをヒントとして探偵が推理します。『殺意』の感情を引いた人物がその回の犯人となります。
    そして容疑者は7人。もしも誰も殺意を引かなければ、被害者の自殺という結末になります。

    4回観て、4回とも結末が違いました。
    犯人正解、不正解以外にも結末があります。
    それでも自殺回はニアミスしてしまい、観ることは叶いませんでした。また機会があれば是非観たい展開です。

    殺意以外の7つの感情もまた強い思いであり、話の展開によっては極悪にも正義漢にもなる被害者やそれを切っ掛けに徐々に顕になっていくそれぞれの思いを推理していくのも楽しかったです。

    平日の短編公演のキャラクター、容疑者、探偵、刑事、警視…全ての登場人物が個性的で魅力的でした。以前の公演時は観に行くことができなかったので、今回観られて嬉しいです。次回の本公演も楽しみです!

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/05/21 (月) 18:30

    座席1階1列

    この芝居の形式ついては、前にlatticeさんが判りやすく説明されているので割愛します。

    ちなみに平日の回には、本編前に「レディ・メイの失踪」という短編(30分)が公演されて、どのように舞台が展開されるのか、予行的に見せてくれます。
    私が観た21日の公演は、4回目で初めて犯人が当たったということです。
    ただ、土日の公演ではこの短編がないので、前3回の公演で時間切れになったりした背景には、初見の方々の戸惑いなどで、舞台進行が停滞したかもしれません。

    舞台は面白いですし、観客参加型としても十分成功していると思います。
    役者の皆さんの即興性も、十分に成熟したもので、観ていて不安がありません。

    ですから、どのような方にも十分にお勧めできます。
    そこで、?と「すごい」と思ったことを書き連ねます。

    ・8つの感情カードに7名の容疑者ですから、カードは1枚余ります。(ここはネタバレ になるかな)この1枚に「殺意」がなった場合、7名の容疑者の中に犯人がいないこと になります。その場合は、どうするのでしょう。

    ・被害者の職業は、観客が指名されて決められます。被害者は街の著名人・大立者です ので、それなりに大金を稼ぐ職業ということになっります(今回は不動産会社の社長 でした)が、観客も皆素直ではありません。
     被害者の職業は、容疑者達との人間関係や話の展開を強く拘束しますし、横文字の余 りに難しい職業ですと、即興にしようにもイメージができません。下打ち合わせがほ とんどできない状況ですから(多少は舞台裏に引っ込んだ際にされているのでしょう が)、舞台進行をギクシャクしかねません。
     もちろん、それなりに整理して、話を進めやすい職業として収斂するのでしょうけれ ども。
     ちなみに、私は「男性ストリッパー」にしたいと思っておりました。ショービジネス 界の成功者として考えれば、これもありだと思います。
     石戸貞義さんの容姿が、まず私にそんなインスピレーションを起こさせました。

     最後に、即興劇でどうしても気になることがあります。
    即興ですから、意外な演技が飛び出ると、それがコミカルなものであればもちろん、「あ、うまいな」と思われるものでも、つい舞台上の役者さんが笑ってしまうことです。これは、これで、観客の皆さんと一体になる(その演技を楽しむ)という点では、けして悪いこととは言えませんし、それを楽しんでいる観客の方々がおられることも承知しております。
     ただ、どうしても舞台の役者さんが、口を押えたり、後ろを向いてして笑っている姿に違和感を感じることがあります。このあたりは好みなので、どうしろということはないのですが(そのあたりは気遣って、口を押えたりするのでしょうけれど)、どうも楽屋受けな感じがして、私などはちょっと引いてしまうのです。



    ネタバレBOX

    1枚余ったカードは、捜査にあたる刑事イシトレードの兄の刑事の、弟の関連性という形で使われます。このことは、終劇後に語られます。
    この兄刑事は、狂言回し的な存在で、当然刑事イシトレードから尋問を受けることはありません。(もちろん、幾つかのやりとりはありますが)

    もし、余ったカードが「殺意」だった場合、この兄刑事が犯人となるのですが、その犯人当てはどうするのでしょうか。可能性としては、7人の容疑者のカードを全て当てて、そこで大どんでん返し、犯人は実は兄の刑事でした、ということがありえます。
    そこは、兄の刑事役と、刑事イシトレード役の、動機や証拠に関してハイレベルな即興性が活かされるのでしょうが、どうみても時間的な制約で7人のカードを当てるのは無理そうです。(今回も「母性」「友情」「嫉妬」「殺意」までしか正解がありませんでしたし)

    ただ、こんな回を観てみたい気はします。
  • 満足度★★★★★

    観客参加型の即興的要素の多い推理劇です。基本的にコメディですが犯人当ての部分はガチです。なかなか面白い方式で私は大いに楽しめました。こういうものの愛好家には絶対のお勧めです。

    カーテンコールで、その場限りのものなのでネタバレという概念はなく何でも書いて結構という発言があったので、少し丁寧に紹介しておきます。

    「インプロカンパニーPlatform」という団体は「即興と台本の越境(コンセプト・インプロ)」を旗印に、いろいろなイベントを主催しているようです。観客からお題をもらったり、重要な選択を観客に委ねたりするのが特徴です。

    今回の「その探偵の名、~エコソン少年の殺人~」ではおおよそ以下のように仕掛けになっています。私も初めての観劇なので細部で間違いがあるかもしれませんがご容赦を。

    まず短い殺人のシーンの後、刑事と7人の容疑者が登場します。

    容疑者は被害者の愛人や家政婦、会社の部下などです。
    容疑者は
    殺意/嫉妬/尊敬/母性/友情/依存/恐怖/愛情
    と書かれた8枚のカードから1枚を引きます。これは容疑者が被害者に対して持っていた感情を表します。もちろん「殺意」を引いた者が犯人となります。だれが何を引いたかは観客にも本人以外の役者にも分かりません。

    容疑者はその感情を持っていることを表すようにアドリブを加えて台本を演じます。どの程度、感情を表に出すかは役者に委ねられているようで、さりげなく、しかし後で振り返ったときに「あれがそうだったのか、なるほど!」といわれる演技をおそらく目標としているのでしょう。

    本編が始まる前に、殺された被害者の職業を観客に決めてもらいます。私の回は「不動産」という発言だったので「不動産屋の社長」ということになりました。以下、台本をそのように読み替えて演技をするのです。

    そこからは刑事(と一部で観客)の指定した容疑者(1~2名)と被害者との最近のエピソードが演じられます。それを見て刑事がその容疑者の持っている感情(=引いたカード)を当てます。ここはいくつかの候補から観客の拍手で決めたりもします。当たった場合は以後、刑事と一緒に推理をすることになり、外れた場合はそのまま演技を続けます。一定の長さの演技をしますので、そう何回も当てる機会があるわけではありません。私のときは6~7回目くらいで犯人を当てましたが、それ以前の公演では時間切れで当てることができなかったそうです。刑事は被害者役も演じるので、忙しくて推理に集中できないので無理もありません。

    観客がすることは上で書いた以外に最初に配られる小さな紙にキーワードを書いて提出することがあります。その紙は集められ、途中の寸劇の中でくじ引きされて使われ、話をカオスに陥れたり、歌の題名になったりします。なお、解答用紙を回収して正解者には賞品というような企画はありません。

    劇の途中で意見を聞かれたりするのは困るという人は、×マスクをもらうことができますし、前2列、通路側2列を避ければまず聞かれないでしょう。

    なんだか説明がよく分からないという方も含め、ここまで読んだ方はぜひ劇場へ!

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