殺しのリハーサル 公演情報 殺しのリハーサル」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 満足度★★★★★

    中高年ミステリーファンは必見です。

    この作品は最初TVムービーとして作られ、わが国では85年の3月にNHKで放映されました。このころNHKは番組の改編期(?)に、こういう海外の単発ミステリー・サスペンスものを午後の目立たない時間帯に放映していたのでした。

    私はそんな時期にはTVの番組表をチェックしていました。そして見つけたこの番組も期待して観ていたのですが、その期待を圧倒的に超える出来栄えに衝撃を受けました。しかし、作者もタイトルも確認しなかったため、今日に至るまであれはいったい何だったのだろうとずっとモヤモヤを抱えていました。

    今回corichでタイトルを見て、もしかしてこれが、とピンと来てすぐに予約を入れたのでした。もちろん細部まで記憶しているはずもなく、始まってしばらくは違うかもと思っていましたが、話が進むにつれ、そうそうこれこれと嬉しくなりました。

    結論を知っていたため、今回は驚きはありません。しかし、俳優さんは皆さんうまく、初めて見たならば85年と同じような衝撃を受けたことは確実です。AKB48の太田奈緒さんも重苦しいステージの良いアクセントなっていました。

    ネックは7,500円という値段です。以前の同じ公演よりキャパがかなり増えているのですからもっと下げても良かったのでは。

    内容についてはGREAT CHIBAさんがギリギリまで書いているので付け足しません、というか付け足せません(笑)。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2018/04/12 (木) 19:00

    座席1階12列7番

    いやあ、本当に見ごたえありましたね。
    やはり、レビンソン&リンクの作品、未見なれば見なくてはなるまいというのが、「コロンボ」で育った、現60~50歳代。

    山口馬木也さん、月船さららさんの芝居は、結構観ているけれど、いやあ、本当に芝居達者なのねえ。こうしたミステリー劇は、安楽椅子型の純粋推理では劇が成立しないので、どういう形でフェイクを放ち、どんでん返しに持っていくかが見どころになります。役者が演じる役が、何かをまた演じるといった二重構造になる。
    つまり、演技の中で演技をしているということなので、その演じている役と素の役とのバランスのとり方(ある意味、ギャップ)をどう演じ分けるかということが重要になる。「なーんちゃって」的な部分なんだけれど、これを明確に意識して演じながら、客をも騙す役柄の一貫性を保つといったところが、舞台成功のカギだと思っている。
    今回の舞台では、その辺りの演技力が役者さん皆にあり、大変感心した。

    ラストは、いかにもレビンソン&リンクらしい仕掛けで終焉するところは期待通り。
    その上、「刑事コロンボのテーマ」(正確には「NBCミステリー・ムービー」というらしい)がかけられては、まいったまいった。

    ただ、残念なのは、後列で結構、空席が目立ったこと。
    これくらい面白いのにもったいない。先日の全労災ホールで上演された「鎮魂歌」が、結構な入りだったので、ちょっと意外な気がした。
    これ、チケット代のせいかな。正直、価格を見たとき、ちょっと躊躇したのは事実だし。ドストエフスキーの翻案と違い、著作権の取得にお金がかかったすれば、芝居好き、コロンボ好きの方々には、残念なことだな。

    ネタバレBOX

    内容及び雰囲気としては、ロベール・トマの「罠」(全員で芝居を打ち、犯人の自供を引き出すというところ)と、J・B・プリーストリーの「夜の来訪者」(登場人物の過去暴きの経緯と偽警部の件)を意識して作ったような気もする。

    偽警部の件が早々にバレることを多少怪訝に思ったのだけれど、周到な犯人当ての筋立てだと判ると納得。犯人からライターを何気に取り上げておくのも、芸が細かい。
    物語の前半で、被害者が婚約者の脚本家にあることを確認する会話も、伏線としてとても活きている。(この会話も、犯人当てのヒントだ)

    ただ、犯行に至る動機や経緯は、ちょっと弱かったかな。
    殺害には偶然性があったとしても、それに至るまでの犯人と被害者の関係は、それほど深刻な事柄には思えないし。

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