公演情報
「『椿姫』『分身』」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★★
『椿姫』観劇。久々のデラシネラ。小野寺修二演出作品と言えば「あの大鴉」もそうだった。しかし形容詞としての「芸術!」を当てたくなったのは小野寺作品初見(4,5年前だったか)の衝撃以来で、それ以上。
微細なニュアンスに及ぶ動き、演技、アンサンブルは、「完璧」の単語を使うに相応しく、秒単位で「見る」注意を観客に起こさせる。「椿姫」のどこかで読んだか見たかしたか、しなかったかも忘れたが、見たかのように思える悲恋物語の構図が浮かび上がり、いつしかストーリーを追わせている。
台詞も吐く。役者出身の方は喋り上手でも踊り、ダンサー出身は踊りが主だが喋る場面もある。他流試合なのではあるがダンサーか俳優かの違い以上に個性の違いが際立ち、それぞれの見せ場を光らせている。マイム一本で行かず台詞が出始めたのは意外だったが、「形」にこだわらず物語描写に効果的だった。が何と言っても小野寺修二の舞台は「動き」が秀逸。緩急あり、めまぐるしく美しく目の離せない華麗な動きが、一つでない目的で構成され、次へと連なっていく様は圧巻。
衣裳は現代的で、崎山演じる「椿姫」は青のフォーマルジャケットにスカート、という感じ。言語しぐさも現代のそれで、彼女を熱愛する男(野坂)のその想いが最終的には「通じていた」ゆえの悲劇的結末に、複雑な心境を伴って感動を湧かせる物語構造は原作のそれだろう。「現実に擦れ切った感性」へのアンチはおそらくどの「現代(時代)」にも存在する。
「ウブさ・若さ」「勝利(恋敵に対する)からの慢心」といった野坂氏のノンバーバル表現による心情描写だけでなく、アンサンブル表現が絶妙に展開を予感させるヒントを与え、道を敷く効果も秀逸。なぜこの動きが、あのニュアンスを示唆するのか・・小野寺の発明?着想?は判り易さのせいか、そう評されない感があるが天才の域ではないか?と、思ったりする。
満足度★★★★
鑑賞日2018/03/21 (水) 14:00
座席1階J列
価格6,000円
まず「分身」を観劇しました。
いやー、所々わからなかったですね。台詞が少ないのでいま目の前の動きは何を表現しているのかわかりません。あの倒れそうなモーションは何の意味があるのだろう。頻繁に使うんだよね。倒れそうで倒れない、なんでしょう。
男がもう一人の自分を見つけた。対照的な自分は自由奔放。憧れを視覚化したのだろう・・ぐらいに留めました。これ以上考えてもよくわかりません。
そして「椿姫」。こちらのほうが私は良かったな。「分身」でカンデラさんのお芝居に慣れたのもあったでしょうけどね。席もど真ん中。
というよりこれ傑作じゃないですか。さすがこりっち祭りのグランプリ作品。踊りにはバレエ要素があり「見慣れた動き」に安心感が生じました。台詞も多く、話も分かりやすかったです。
ラストいいですね。哀しいけどグッと来ました。
でもこれは観劇初めての人にはオススメできないですね。
場内かなり静かに物語は進みますので、少し理解できなくなるだけで寝ちゃいます。
満足度★★★★
「椿姫」
流れるように舞台を滑る椅子とテーブル、それを自在に操る役者たちの動きに目を瞠った。
感情を細やかに伝える身体表現はとても素晴らしく、時折挟まれる台詞も効果的。
その反面あらすじを知らないとストーリーを追うことは難しいと感じた。
どちらを主にするか、ということなのだろう。