ブレス 公演情報 ブレス」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★

    コクのあるオトナのドラマ
    ともすれば昼メロのようにもなりかねない(笑)題材を、フランス映画のようなオモムキの、しっとりと落ち着いたコクのあるオトナのドラマに仕上げて見事。「クラシックと演劇の融合」と銘打っている如くクラシック音楽を多用していることも影響しているか?
    また、主要人物がそれぞれ「ココロのスキマ」を持っており、時には共感させ、時には「ゼイタクなんじゃね?」「甘えるな、このワガママ者!」などと反発も抱かせて作品に感情移入させるのも巧い。
    欲を言えばムーブメントがもう1回くらい欲しかったが、なかなかに満足。

  • 満足度★★★★

    とても心地よい空間・・
    センスの良い音楽に癒されます・・。

    メジャーな曲も沢山選曲されていましたが、やはり印象深いのはメインテーマになっているHPのBGMにもなっているメランコリーなメロディー・・。

    すぐに覚えてしまって、早速自分のレパートリーに加えさせていただきました・・。

    (今後再演あるかも知れませんし、結構作品世界に触れますので・・)
    以下ネタバレBOXに・・。

    ネタバレBOX

    突然女の前に颯爽と現れたクールな転勤者。
    やがて二人はお互いに惹き合い、ただならぬ仲となる。


    自分には優しいけど何となく頼りない夫と、欲しくてたまらなかった自分自身の子供。
    ぬくもりのある家庭は居心地いいけど、どことなく物足らない・・。


    やがて禁じられた愛とわかっていながら、家庭を捨てて男との逃避に気持ちは傾く・・。



    一方で女は、南海の楽園モルディブに一人でしばしば訪れる。
    抜けるような青空、エメラルド色に輝く海。
    そこには国内の愛憎もしがらみもなく、開放感溢れる空間が広がっている。
    窒息しそうな自身をブレスして蘇生させてくれる異国の地。




    人間とは何とも欲張りで勝手な生き物だ。
    目の前に現れた異性とのめくるめく情熱的な恋も、居心地良い家庭も捨てたくない。
    決して両立できないことは理性ではわかっていても、二兎を追いかけたい。
    そして、何もかも忘れ癒される楽園でのひと時・・。




    一方主役の二人だけでなく、様々な愛憎に生きる身近なカップルも断片的に描かれる。
    モルディブというのが自由と開放感を象徴しているようで何とも印象的。
    人間に生じるあらゆる煩悩とそこからの解脱。



    全編を紡ぐ音楽が素晴らしい・・。
    普段顧みない様々なことに、自分自身の思いを巡らされるような、そんな風にも思った。
  • 満足度★★★★

    生きる
    生きるためには呼吸ができないと。そして呼吸があわないと…。とても深い海、大きな月=引力。ゆらめき。
    なるほど、あの特殊なステージをうまくつかい何組かの愛情劇が哀しくも可笑しくも繰り広げられていました。

    ネタバレBOX

    パイプ椅子に2時間5分はきつかった。また、せっかくの音楽も椅子の軋み音で台無し。客層がすごく不思議な感じでしたね。でもだれでもが観入れるそんな作品でした。
    泣けたところもありました。「だって恥ずかしいんだもん」ってところで。
    第3回公演も楽しみです。

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