満足度★★★★★
鑑賞日2017/12/21 (木) 19:10
価格3,000円
19:10の回(晴)
18:40受付、開場。
目の前には古びた教室、机とザムザの壁とがひとつの色に溶け込んでいて懐かしさを感じる舞台。
客席、最前列中央、目の前に緑の枠、それは黒板の枠、教室の先生がたつ位置という設定。
こちらは初めて。出演されている豊田梓さんからお知らせをいただきました。豊田さんを初めて(出演者として)観たのはG.com「肉弾(2016/3」、その後「楽屋(2016/6)」、本作で3公演目。
場内の誘導がユニークで和む。上演時間120分、客入れに限らずRock(かなり昔のものなのに)が聴こえる。
19:20開演~21:35終演。
下手に自身について語る者、上手に聴く記者を配し、その間には生徒の机と椅子。他には何もない、いや必要はない。
全編、石川五衛門と記者との会話という構成(もちろん、各エピソードは役者さんたちによって(熱く)演じられる)。
2年間のできごとが2つのクラスメートたちとの交流を通じて語られるのですが、そのどれもが人の哀しさと温かさの両面を現している。それはいろいろな形で客席のお客さんにもあったことではないかと思います。
二人の会話部分にはほとんど動きはなく、教室で「あったこと」を聴く姿、語る姿には過ぎたこと、今起こっていることに対する純粋に求める気持ちと、頑なな心の壁が少しずつ消えてゆく様子が重なります。
それがこの作品タイトルそのもの。