満足度★★★★
前知識ゼロで観る。舞踏だ。前衛というのはカテゴリーに収まらないものを言うはずだが、「前衛舞踊」という分野に属する、という具合にカテゴライズしたくなる。まずはそういう入り方。身体の動きや姿形の美しさを「加速」機能として観る者を揺さぶる舞踊と異なり、舞踏は別の言語を模索する、その模索の様子を見せられるような気がする。「どうやらずっとこれで行くらしい」と悟ってから、漸く「意味」を思考し始めた。感じるのでなく、考えねばならぬらしい。・・が、既に感じてはいる。ただし「感じている」自分を楽しむという、舞踊の快楽ではなく、その感じたものの収め所について、候補がありすぎて思考を阻む。それが苦痛となる。missing linkという題名の意味をせめてチェックしておけば、全く見方は変わる。予め答えをもらい、その答え合わせをするのが鑑賞の時間となるわけだ。答えなくして荒れ野に放り出された後、答えを知った上で反芻しようにも、疲れ切ってその気分にならなかった。
イケメンで美麗系の舞踊で行けたかも知れないのに、なぜ室伏鴻なのか・・と、その疑問の方が終始脳内を巡った。
満足度★★★★
■約60分■
進化の歴史とはすなわち、自己変革とそれに伴う悶えの歴史である。これを若きダンサーが切迫感あふれる舞踊で表現。
一人で演じることにより、進化の最高形態としての人類の孤独までもがひしひしと伝わってきて、胸を打つものあり。
課題は一時間という時間の使い方。少し持て余し気味だと私は感じた。
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【あす(12/1)初日をむかえる公演をご紹介!】 岩渕貞太 身体地図 「missing link」 @こまばアゴラ劇場 (12/1~12/5) https://t.co/GCqBl3vRpC
約7年前