点滅する秋 公演情報 点滅する秋」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.0
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  • 満足度★★

    わるくはないが、なんだろう。
    面白いような感じなのに、飽きるのだ。
    脚本だって、面白いプロットのはずなのに、なのに、飽きた。
    演出だって、しゃれていて、適切で、心が通っていて、でも飽きた。

    「なぜなのだろうか。

    ・・・いったい、なぜ?

    たとえばそれは、しのごのしのごの・・・・・」

    といった文体の、それなりに面白いが、でも直木賞もノーベル賞も取れない
    小説を読んだ後のようなそれなりには満足。けれど、なぜか徒労感。
    のような気もする。

    なにぶん、知人の多い新進団体なので、ネタバレに辛め長文。

    ネタバレBOX

    ジュケン君はいつも通り潔いし、美和ちゃんはいつも通りオッチョコ可愛い。
    過去公演を3回観ているが、2番目に面白かった。

    夫婦仲が悪かったくせに夫を亡くして以降ボケだした母親を、
    良い親子関係とは言い難いくせに姉が引き取ろうとするのを
    兄弟仲の悪いオレが「母親は俺とこの家で暮らすのだ」と、阻止する話。
    ボケっとしていてストーカーのどうしようもない夭折した長兄の身代わりに溺愛されて育ったイタイ弟から母親を引き離したいが、母親はこのままがよいようなので、せめて、弟のストーカー問題だけは暴いて憂さを晴らす話。
    夫が死んだら、なんだか力が抜けてぼぅっとしてみると、夫との思い出の中、ああそういえばあそこが分岐点だなぁと過ごす話。

    が、コギャグやら、情緒やら、シュールやら、エッジの効いた会話術やらの繰り返しで構成されている。どの部分が好きかっていうので、評価も別れてしまいそうだけど、私は「情緒」の母親の夢想部分より、弟を中心とした、会話部分が好きだった。つまりは夢想シーンで飽きていた。
    所謂ビザンツは美しい。

    劇団員の加藤大我さんのお芝居がわりと好き。


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