THINGS I KNOW TO BE TRUE ーこれだけはわかってる- 公演情報 THINGS I KNOW TO BE TRUE ーこれだけはわかってる-」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★★

    年の瀬に素敵な時間を頂戴しました。

    ネタバレBOX

    定年を過ぎてゆっくりとした時間が持てそうだという実直な夫婦に襲いかかる子供たちの‘やっちゃいました’攻撃。そうこうしていくうちに妻の過去も露見。そして最後は・・・。ひとつひとつの出来事がすごすぎて目が離せませんでした。これをリーディングという制限がかかった舞台で6人の役者さんたちが見事にその空間を描き切っていました。背景の動画も思わず見とれてしまうくらい素晴らしかったです。
  • 満足度★★★

    鑑賞日2017/12/21 (木) 19:00

    座席1階1列

    父母そして離れて暮らす4人の子供たち。
    そこに恋愛や離婚や過去のできごとが次々にまき起こりストーリーは進みます。
    決してありきたりではないけど、ありそうな語し。
    ここまではいい。ややこしくもないし、台詞が聞き取れないこともない。

    以下については個人差が出ると思います。(ネタバレBOXに続く)

    ネタバレBOX

    「怒鳴る」「苛立つ」「泣き叫ぶ」

    それは生きていけば生活をしていけば当たり前の感情ですが、ある程度の「度が過ぎる」と観劇という枠を外れ、目の前の出来事に目を背けたくなります。
    時間にして3分の2はこの3つの感情の繰り返し。

    私がこの作品に感情注入をしていたのでしょう。
    自分の家族を重ねていました。こんな親には怒られたくない。クソなんて言われたくない。
    こんな家族にはなりたくない。隣にも住みたくない。セ○○スなんて言葉も軽々しく会話に含めたく無い。
    だから私の感情は「演劇だから、作り物だから、そういう家族だから」という枠を軽く飛び越えました。
    偶然でしょうが、隣に座る男性も私と同じような表情でした。
    受け入れる人もいる、目を背けたい人もいる。

    個人的には離れた子供たちの暮らしぶりをもっと観たかったです。
    その中で家族をどう思うか。時間にしてどのぐらい家族のことを考えるのか。
    そういった背景を持ちながら、ラストシーンは母親の死に対する個々の表情を観たかったです。

    以上「目を背けたい人」の感想ですのでその辺をご考慮ください。
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/12/20 (水) 19:00

    座席1階1列

    大森博史、山本道子の安定感のある演技を中心に、4人の子供たちがそれぞれの人生をセリフの中で個性豊かに演じられている。丁寧な演出の朗読劇でした。

    家族をよく幻想だと喩する表現を耳にするけれど、それは理想としての家族がそれぞれあって、それが家族内で相互に違っていて、現実との乖離に疲弊したり失望したりするからなのだろう。しかし、そうならない家族像というものが存在するのだろうか。そもそも、初めから家族などに期待したり、依存したりしたりしなければ、家族像などというものは描くことすらないのだから。

    皆ちりじりになる家族、それぞれの思いを込めて。子供たちは未来を観、親は過去を観、愛するがゆえに通じない心のもどかしさ。
    ある子は、家庭の中に人生の総てがあったと言い、ある子はこの家の中には何もなかったと言う。この違いは何?母親は言う、皆公平に同じだけの愛情を注いで育ててきたのだと。

    朗読劇はつくずく、見せるものなのだな、と思う。
    役者の位置、移動、視線、手や足などのちょっとした所作が、かなり大きなニュアンスや波風を生じさせる。その意味でも、この舞台は声だけでなく、十分に舞台劇としても成立している。

    必見。

    ネタバレBOX

    家族が全員揃うのは、序盤で次女が旅から戻ってきたと来た時だけ。ラストで揃った時には1人欠けていた。象徴的だな、気付いた時には集まりたくとも、集まれないのだから。

    家族を描いた作品なのに、家庭内の様子はさっぱりわからない。しかし、庭の様子は手に取るように判るのは、庭が両親の生きる場であり、子供たちが訪れてくる場であり、去り行く場であるからなのだろう。親と子をつなぐ象徴なのだろう。そこでは四季が移ろい、痛みを伴う諸々が起きる。家族の知られざる素顔を観ることもできる。

    バックに映りだされる四季と僅かな文言、そして木々の木漏れ日に雨、最後に多い出す漆黒の闇。夏に咲くバラ、それは咲き始めの時期が一番美しいと、父が次女に言い、母はバラを抜いて、別の植物を植えないかと言い出す。でも、まだまだ、この家族の物語は続くのだな、と思わせるスクリーンプレイが素晴らしい。

  • オーストリアの家族を描いた現代戯曲のリーディング。約1時間45分という長さだけど、集中して面白く観られた。演技も演出も練られている。移動手段やインターネットなど、技術の進歩は急激で、家族内の世代間格差は広がるばかり。とても考えさせられた。

    ネタバレBOX

    お母さんが交通事故で即死してしまう結末は、少し残念な気がした。

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  1. オーストリアの家族を描いた現代戯曲のリーディング。約1時間45分という長さだけど、集中して面白く観られた。演技も演出も練ら… https://t.co/oarvDBwnT0 I KNOW TO BE TRUE ーこれだけはわかってる- #cloud #THINGS #舞台 #演劇

    6年以上前

  2. 【こりっちチケットプレゼント!本日12/16〆切(東京)】 cloud「THINGS I KNOW TO BE TRUE ーこれだけはわかってる-」12/19(火)~12/23(土)於:black A CoRich舞台芸術!:… https://t.co/W7JP6hexTu

    6年以上前

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