「あの窓の向こう」 公演情報 「あの窓の向こう」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
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  • 満足度★★★★

    子役にやられた!
    思った以上に子役の演技が素晴らしかった!小学低学年であれだけのセリフとダンス。
    覚えるだけでも難しいでしょうに・・。

    素晴らしい舞台を観ました。


    以下はネタバレBOXに。。

    ネタバレBOX

    野原家に、死んだ父さんのおかあさん、つまり梅ばあちゃんがやってくることになった。

    野原家の4人姉妹のゆり・さくら・すみれ・ももはおばあちゃんと同居する事に大反対する。
    特に長女は母が勤めてる間、小さな姉妹の面倒をみてるのに、これ以上面倒を掛けられるのは嫌だと、母に抗議するが、母は優しくなだめて4姉妹の子供達に「家族でしょ。お父さんを生んでくれたお母さんなんだから。」と意見します。


    母が仕事に出かけた後に梅おばあちゃんは野原家にやってきましたが、子供達は何となく居心地が悪く、距離感を感じてしまいます。



    おばあちゃんが荷物の整理をしながら古いアルバムを広げた瞬間、野原家の4姉妹は戦時中の学童疎開先の教室にタイムスリップしてしまいます。

    そこでは梅おばあちゃんが先生で、生徒達や校長先生、山崎先生と共に戦渦の中、貧しく満足な食べ物もないけれど協力しあって暮らしていました。

    4人の姉妹達はこの教室で、我慢する事、お互いを思い遣る心、食べ物を粗末にしない事、家族という繋がりを学びます。


    優しい山崎先生に召集令状が届いて、いよいよお別れのシーン。
    子役達が全員、泣きます。
    本気で泣いてます。
    とてもとても美しいシーンでした。

    子供が出演する舞台で、泣きの入るシーンは毎回やられますね。
    観客席からは、すすり泣く音が聞こえてました。
    勿論、ワタクシも泣きました。



    いよいよ、戦渦は激しくなり、梅先生も校長先生も逃げながら生徒達を守りますが、全員が離れ離れになってしまいます。

    その瞬間、4人姉妹は現代に戻り、今までの自分達の行為を反省すると同時に、一生懸命生徒達を守った梅おばあちゃんを本当に好きになりました。


    物語は、命の繋がりを生き抜くことの大切さ。がテーマです。
    私達が踏みしめている土の下には、色々な人の思いや希望が地層になっています。
    舞台は子供達が半数以上占めていましたが、学童疎開という設定とこういう現実があったことを、風化させずに未来へ伝える。という表現の場に子役はふさわしいです。

    演じることで、戦時中の子供達の心を知ろうと努力するし、また、この子達が、未来に伝えてくれるからです。



    劇中、赤い人間炎のダンスがありますが、この舞台にあの炎はちょっと違う気がしました。
    あの炎のシーンは照明で演出した方が舞台に合ってたような気がします。



    とにかく、子役達の安定した演技と、素朴な歌声は素晴らしかったです。
    次回も観たい劇団です。


    埼玉芸術劇場、初めて行きましたが、ステージはどの位置からも見易く椅子も他の舞台と比べて座り心地は良かった。
    半すり鉢状の舞台。
    今まで観た劇場で前の頭が気にならない高低差と椅子の配置の素晴らしさはトップですね。


  • 満足度★★★

    子供が一生懸命に
    ファミリーミュージカルなんでストーリーは単純で捻くれたところもなく何も考えずに見ていられた。子役が多く,最初ちょっと心配したが,なかなか一生懸命やっていて感心した。さいたま芸術劇場は設備として素晴らしい。芝居はいつもこういう劇場で見ていたいものである。

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