小指と殺し屋たち 公演情報 小指と殺し屋たち」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 満足度★★★★★

    力のある作品
    一言で言えば「力のある作品」…「力作」でも「力のこもった作品」でも、ましてや「力んだ作品」でもなく、観る者をグイグイ引きつけるその力がスゴい。
    傷害事件を起こした女性に接見する国選弁護人というオープニングから、黙秘を決め込む彼女の過去に移り、以降は昭和43年、東大の学生運動のセクトの1つが中心に描かれる、という構造。(その構造にちょっと『砂の器』を想起)
    昭和43年にすでに物心ついており当時の世相も記憶にある身として「そうか、アレはあの頃のことだったんだ」と改めて認識するする一方、じっくりと描かれる学生運動の様子にも引き付けられ、さらにサスペンスフルで推理劇のような真相にはもうワクワク。
    そんな過去が犯行に深く関わっていることが提示される終盤は、重さもありつつ、救いの余地をちゃんと見せて後味は決して悪くない、どころか、感動すら憶える。
    この作品、これが三演目というのもよくわかるし、しかし「いつまでも過去の遺産に頼っていてはクリエーターとして失格」と今回で封印するという主宰の潔さもまた見事。封印前に観ることができて本当に良かった。

  • 満足度★★★★

    昭和という生き方。
    昭和43年。俺の生まれる前の話。知識も経験も持ち合わせていない。
    そんなまっさらな状態で、俺は泣きそうになった。それで充分だと思う。


  • 満足度★★★★

    年取ると涙腺が
    再々演。時代性が、実体験はないので想像ではあるが、雰囲気がよくでているのではないか。以前より、役者の"若さ"が目立つ気がしたが仕方が無いか。

    ネタバレBOX

    当時の学生運動のある部分の真実なのか。以前の当パンに取材したようなことが書いてあった。

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