公演情報
「作者を探す六人の登場人物」の観てきた！クチコミ一覧
-
満足度★★★★★
長塚演出なので戯曲で予習したから、ストーリーもすっと入ってきて楽しめた。この舞台、内容はいろんな解釈がありそうなので観た人と語りたいと観劇後強く思った。美術がとてもステキで惚れ惚れ。この劇場ならではの距離。私にはすべてがちょうどいい距離だった。
-
満足度★★★★
漱石の夢十夜の第六夜は運慶が仁王を刻んでいる話である。その中で若い男が次のように言っている。
「…あの通りの眉や鼻が木の中に埋っているのを、鑿と槌の力で掘り出すまでだ。…」
また、漫画家のインタビューで「最初は自分が作り出したはずのキャラクタが途中から勝手に動き出して手に負えない」などということもしばしば聞く。
演劇でも作者によって発掘されることを待っている登場人物もまたたくさんいるだろう。待ちきれなくて飛び出してくる登場人物たちもいるかもしれない。そんな感じの話である。
岡部たかしさん演ずる脚本家が稽古を始めようとすると山崎一さん率いる「登場人物」の一家が現れる。彼らを見出してくれる「作者」を彼らの方から探しに来たのである。彼らの様子に興味を持った脚本家が稽古に来ていた役者を使って即席の演劇に仕立てようとする。「登場人物」はバーチャルな存在だが登場人物としてはそのものずばりの本物（リアル）である。一方役者はリアルな存在であるが登場人物としては偽物である。というようなことで双方の対立は激化して行く…。
そんな話がどんどん続くのだが観てのお楽しみである。問題はこういう話は始めるのは簡単だが終わらせるのが難しいことだ。この終わり方には私はあまり納得していないけれど、自分では「笑ってごまかす」くらいしか思いつかないのが情けない（笑）
ときどきこういうものを観て考えると脳の掃除になるのではないかと思った。
ＫＡＡＴは５階の大ホールは来たことがあるものの３階に中スタジオなどというものがあることは知らなかった。座席はチケットの10番刻みの番号順に入場しての自由席である。最前列の席に役者さんが座ったりするので絶対に前方がおすすめだ（もちろん役者さんが座る席はリザーブされている）。学校と違って前に座っても指名されることはない（笑） -
満足度★★★★
「現代劇」の古典、と言う作品だが、今見てもとても百年前の作品とは思えない。日本にも戦時中に紹介されていて(イタリアは枢軸側ですからね）おなじみで、見ていると、ア、別役はここを読んだな、とか、野田もここはいいと思ったな、とか唐はここだな、と気づくところが随所にあって、戦後の新しい演劇に大きな影響があったことがわかる。もちろんそんな裏読みをしなくても十分楽しめる面白い下世話な筋立ての戯曲なのだ。
不条理劇とか、メタシアターの元祖のように言われているが、人情劇としてもこなれている。今回は長塚圭史演出で、テキストは台詞を整理しているが、はしょってはいない。劇場の枠組みを何度も見せて、メタシアターであることを意識させながらも、メタシアターのわかりにくさは回避されている。今見る芝居として時勢に合わせて作られているのだ。
KAAT製作の舞台は、意外な配役があって面白いが、今回も山崎一を登場人物の父親に、岡部たかしを現実の劇団の座長に、草刈民代を登場人物の母親役にと言う異色キャスト。少ししか出てこないが売春宿の女主人に平田敦子が怪演している。キャストを見ると、俳優のガラで、現実と舞台の上の非現実の対比をしようと言う意図があったのかもしれないが、そこまではいけていない。そういう意図はなく全体を劇構造とみて作ったのかもしれないが。
長塚圭史の演出は戯曲に沿った作りで、阿佐ヶ谷スパイダースの独走の頃から見れば随分過去の演劇の成果も取り入れたものになっている。二幕、池のほとりで少年が木陰から覗くところ、台詞も何もないのだが妙に印象に残って、元戯曲を読み返してみたらちゃんとト書きに「出演者が驚くほどうまく覗く」と指定してある。丁寧に戯曲も読んでいることがわかる。
珍しく6時開演は児童が出ているためだろうが、やはりこの芝居は7時からのものだ。虐待をしているわけでもないのだから、演劇への杓子定規は困ったものだ。 -
KAAT「作者を探す六人の登場人物」約2時間20分、休憩15分含む。稽古場に乗り込んできた『登場人物』たちが自分たちの人生を演じてみせる。ピランデッロの有名戯曲をやっと観られた。
芝居の中の出来事は嘘か本当か。ひどい嘘がまかり通る毎日だから、ついつい自分の日常に当てはめて考える。伊藤詩織さんの事件とか。
長塚圭史さんの上演台本と演出は現代にフィットさせる工夫あり。演出家役の岡部たかしさんが大活躍。踊れる俳優の需要が増してますね。
かじつ（82）
lattice（544）
旗森（658）
しのぶ（3216）
この公演に関するtwitter
初日1週間前から「団体名」と「公演タイトル」を含むツイートを自動表示します。
（ツイート取得対象にするテキストは公演情報編集ページで設定できます。）
-
作者を探す六人の登場人物 噛み締めることが多すぎて、報告が遅くなってしまいました。 11月5日、大千秋楽を迎えることができました。 この舞台でなければ絶対に出会えなかった出演者、スタッフさんと時間を共有することができて、本当に幸せ… https://t.co/K14R8uQBaP
6年以上前
-
『作者を探す六人の登場人物』でご一緒した岡部たかしさん出演の『at the terrace テラスにて』 めちゃくちゃ面白かった‼️ 終始笑いが止まらず、そして衝撃のラスト！ 岡部さんのお芝居最高です！8日からレンタルとの事。是非… https://t.co/7U415r08JG
6年以上前
-
☞ 笑っていられる１・２幕が一緒でもいいけれど、戯曲通りだから…。で、３幕でうっかり涙がこぼれてしまう。実は死んでなくて小さな国で生きていてほしいと思う。前にオフオフで観たときはまだ知らなかった『作者を探す六人の登場人… https://t.co/65AwbF5Bh4 #ロズギル
6年以上前
-
少し前ですが「作者を探す六人の登場人物」「ポセイドンの牙」を観劇。 「作者を探す…」は、なんとU-24チケットが¥1200！ お安く良い作品を観せて頂き感激。。 10月は6本も観劇してました。 …観る側ばかりでは困ります。笑… https://t.co/BG3ISgunhW
6年以上前
-
今週更新された劇団 10 神奈川芸術劇場 @kaatjp https://t.co/0K6XuPBYoE 最新作「作者を探す六人の登場人物」他15作品の劇評をお読みいただけます #演劇 #舞台 #劇評
6年以上前
-
作者を探す六人の登場人物@KAAT 昨日千秋楽をやっと見れました。 フラッシュバックするのは女の子をそっと横たえる、沈める？シーン。 あと、最後の方で自明かりと客電一気に点いたときの気分が、なんとも言えず…バッと夢から覚めると同時にお芝居が現実に浸食してきて…快感だった。
6年以上前
-
『作者を探す六人の登場人物』 . 無事全公演終了致しました。 . 足を運んでくださったファンの皆様も 本当にありがとうございます🙇🏻♀️😢✨ . この2ヶ月弱、 勉強、発見、研究と 毎日が宝物… https://t.co/6JBYRUDtJL
6年以上前
-
『作者を探す六人の登場人物』 無事全公演終了致しました。 この2ヶ月弱、 勉強、発見、研究と 毎日が宝物のような日々でした。 この日々がいつまでも 続けばいいのにと何度思ったことか。 長塚圭史さんキャスト、スタッフの皆様 本当にあ… https://t.co/XHh3IzdVAR
6年以上前
-
『作者を探す六人の登場人物』 無事に終わりました 二ヶ月、戯曲と向き合い、芝居、身体、演じる事って何だろう？って沢山考えました。終わっても尚考えています 長塚さん、キャスト、スタッフの皆さんと共に過ごした日々はとても楽しく充実し… https://t.co/P0yF5kQza7
6年以上前
-
『作者を探す六人の登場人物』おかげさまで全公演終了致しました。観てくださった方ありがとうございます。そしてスタッフ、キャスト含め座組の皆様、KAATの皆様、お世話なりました。ありがとうございます。日々何ができるか考え試し続けること… https://t.co/eUJtzmfRGl
6年以上前
-
「作者を探す六人の登場人物」観劇。「登場人物にとっては、(作品の中が)現実なんです」というセリフに射抜かれたなぁ。登場人物に対する自分の中のおまじないを、改めて思い出しました。地味に大ファンなはじめさんの素晴らしさ！ 輪子ちゃんの覚醒！ 敦子さんの鮮やかな職人力！ 素敵でした。
6年以上前
-
「作者を探す六人の登場人物」おしまい。ご来場くださいました皆様どうも有難うございました。 なかなか孤独な1ヶ月。そのなかで山崎一さんのお芝居を稽古場でずっと観られた事は幸せだった。いつかまたご一緒したいと心から願う。 最後はのびえ… https://t.co/fEoiRV6k4a
6年以上前
-
最近作り手に焦点を当てたアニメが多い気がしてその集大成と成り得るはずだったRe:CREATORS放送期間中に完全に偶然見つけた「作者を探す六人の登場人物」を見た。思ったことを書こうと思うが後にすると書かなそうなのでこうして書く。 https://t.co/5h1zS0Rync
6年以上前
-
作者を探す六人の登場人物感想５）唯一の救いは、観客の代わりに演出家の先生が色々と突っ込みを入れてくれたことです。正直あれがないと見ていられなかった…し、セリフのチョイスなんかが面白かった。あと個人的には周りの劇団員の必要性をそこまで感じなかった…先生と舞監だけでもよかったのでは。
6年以上前
-
作者を探す六人の登場人物感想４）あと登場人物たちが自分たちの心情を言葉によって説明しすぎていたのもフラストレーションの原因だったかも。本来はそれを楽しむ演劇なのかもしれませんが。とにかくちゃんと話を見せてくれよ！それによって感情やら主張やらを描いて見せてくれよ！と思ってしまった。
6年以上前
-
作者を探す六人の登場人物感想３）結局全ての顛末が明らかになったのは最後の15分間ほどでしかなくて、その間に焦らしては喚いて妨害というのが続いたので私には辛かった…。長女が激おこの登場人物という設定なのでずっと怒っていたのは当たり前だとは思うんだけども…。
6年以上前
-
作者を探す六人の登場人物感想２）登場人物たちが自分の心情やらを主張するのは良いと思うんだけど、まずお話をしてくれないと彼らの主張が胸に入りづらいというか…。私たちの心に宿る感情をもとにお話を作ってくれというわけでもなかったし。長女と父親、特に前者の妨害がしつこ過ぎて。。
6年以上前
-
作者を探す六人の登場人物感想１）んんん…自分にとっては脚本がとてもストレスフルなものでした。物語の人物たちが飛び出してくる、劇内の現実を侵食し始めるといった設定や劇中劇と今見ている劇とその外の私たちの現実という構造はとても好きです。でも肝心のストーリー展開が個人的にはイマイチで。
6年以上前
-
今日は作者を探す六人の登場人物を観てきました。正直…観ていてかなりもやもやする作品で、自分の感覚では面白いとは思えませんでした…勉強不足も多々あるかと思いますが…。以下だらだら感想文を書きます。
6年以上前
-
長塚圭史サン台本・演出の『作者を探す六人の登場人物』（KAAT）滑り込みで行ってきた。まだ整理がつかないがよかった。長塚サンの劇は、波長の合う本を読んでいるような具合だといつも思う。心地よさも違和感もどちらもあって、そこが面白い。いま観られたことに感謝。
6年以上前
-
本日はKAAT神奈川芸術劇場で2本観劇。中スタジオで「作者を探す六人の登場人物」、大スタジオで「地獄谷温泉 無明ノ宿」。 長塚圭史とタニノクロウ、ともに優れた才能を堪能してきました。 両スタジオに、12月にKAAT公演を控える岡田利規さんもおられました。 #kaat
6年以上前
-
10/29 作者を探す六人の登場人物 KAAT 上演台本・演出：長塚圭史、作のルイージ・ピランデッロは1867年 - 1936年、この作品は1921年初演 https://t.co/4nB5VuaLuX
6年以上前
-
KAATで『作者を探す六人の登場人物』。闖入者に巻き込まれ乗っかってゆく、劇団の座長役の岡部たかしが可笑しかったな。
6年以上前
-
直登の俳優デビュー戦！圭史くん上演台本・演出、慎太郎も振付で参加した「作者を探す六人の登場人物」を観てきました！空間に一歩踏み込んだ瞬間から終演までワクワクのドキドキ！山崎一さんスゴイなぁ。全部おもしろかったなぁ。直登のこれからも… https://t.co/8i2EVBWyot
6年以上前
-
「作者を探す六人の登場人物」2回目 昨日よりステージに近い席で。すぐ隣での山崎さんや岡部さんのやりとりは迫力ありました。 最初に父親と目があって狼狽える舞台監督？がすごく気になったのだけど… カーテンコールには長塚さんも登場。髪伸… https://t.co/BOzGfa3aSV
6年以上前
-
KAAT神奈川芸術劇場にて「作者を探す六人の登場人物」観てきました‼︎登場人物が語る世界と現実との間が最後は分からなくなるくらい、どんどん引き込まれていき、心がぞわっとした。新しい感覚を味わえて刺激的でした‼︎なおと先輩、こうちゃ… https://t.co/NeL7zRoj9p
6年以上前
-
直登の役者デビュー作！圭史さん演出、慎太郎ちゃん振付の「作者を探す六人の登場人物」観劇！良い作品だろうなの期待を軽く越えてました。最初感じた舞台美術と映像の可愛く素敵な印象が、終演… 神奈川芸術劇場https://t.co/1ypfghJO20
6年以上前
-
千穐楽でした。【作者を探す六人の登場人物】どこかに視点を定めて考え始めると、何層にも重なってかえって混乱する現実と虚構。自分の中の未消化の問題までが顔をのぞかせ、答えも救いも見当たらない。作者に見放された？登場人物たちが、やはり愛おしかったです。意欲的な作品をまたお願いします。
6年以上前
-
『作者を探す六人の登場人物』 幸せすぎる1日でした☺️💓 初めて舞台見たけど、 涙出たし笑えたし悲しい気持ちにもなったしお芝居って凄いなと思った😢💕💕 そして、花連ちゃんが初っ端から近くきて嬉しすぎたし演技上手すぎだし可愛すぎた😭😭💗💗 @karen_namikawa
6年以上前
-
作者を探す六人の登場人物@KAAT中スタジオ 真実と虚構の間を見ながら、ずっとさまよっていた感。とても面白かったけど、同時に「私とは何か｣を突きつけられ、どきっとした。人生の根本だよ～💦 膨大なセリフ量だけど、すいすい頭ん中入っ… https://t.co/r7In3iV1GV
6年以上前
-
作者を探す六人の登場人物、千秋楽。 今年はホントに素晴らしい作品とご縁があった。だからもっと観て欲しいし理解を求めたい。 己ももっと勉強せねば。 # KAAT
6年以上前
-
舞台「作者を探す六人の登場人物」 今までにない,なんとも言えない不思議な感覚に､､､！難解だけど奥の深い面白い作品でした。 楽屋遊びに行ったら,とびっきりの笑顔で迎えてくれた花連💓かわいい🐰💕 初舞台とは思えない堂々とした姿…💃… https://t.co/nXEzhnF3hk
6年以上前
-
劇団ひまわり 佐野 仁香が参加させていただいKAAT神奈川芸術劇場プロデュース『作者を探す六人の登場人物』が千秋楽を迎えました！ありがとうございました！ https://t.co/zDiwOfyVEn
6年以上前
-
作者を探す六人の登場人物 千秋楽がやってまいりました。 いつまでも新鮮に感じていたいです。 でも今日が最後。 新鮮な最後。 いつまでも新鮮な、岡部さんと圭史さんのやりとり。 最後の最後まで、よろしくお願いします。 https://t.co/O5DQX4vXFB
6年以上前
-
作者を探す六人の登場人物 役者デビューということで、お花をいただくことが何度か。 嬉しいです♪ ありがとうございます！ 日刊コンドルズ 「色々積み木」 https://t.co/4w71KzumMU
6年以上前
-
KAATは今、ペニノの地獄谷温泉と、アダムスファミリーと、作者を探す六人の登場人物を演っている。いいなー。すきなのばっかりだ。泊まりたいよ。
6年以上前
-
舞台、作者を探す六人の登場人物。 舞台練習中に現れる六人の登場人物、戯れか幻か自分たちの作者を探す六人。 山崎一さんの演じる男性が秀逸でした。 山崎さんずっとどこかの劇場に出てる気がする、凄いなー。
6年以上前
-
「作者を探す六人の登場人物」 ついに千穐楽。最後は13:00開演。 当日券は12:15～3階中スタジオ受付で少しだけ販売します。 さよなら安藤輪子。 本番直前に蒲焼さん太郎を食べる女。 https://t.co/tU3er56cRS
6年以上前
-
長塚圭史演出「作者を探す六人の登場人物」＠KAAT。劇の登場人物がリアルに出現し、舞台の稽古が混乱していく。「作者」を探すというより、演出家や俳優とのバトルを通じたメタフィクション的な演劇論というべきか。ピランデッロの原作が100年近くも前とは！最後は物語に囚われた悲しき登場人物
6年以上前
-
アニメ「レクリエイターズ」があって、「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」「作者を探す六人の登場人物」と、人に作られた運命に翻弄される劇中キャラクターの姿をそれぞれのスタイルと切り口で見れたのはタイミング的にもいい具合で楽しめました
6年以上前
-
「作者を探す六人の登場人物」劇団の稽古場に書きかけの物語の登場人物が現れ自分たちのドラマを完成させてほしい願う。1幕ではキャラ関係が把握しきれないところもあったけど2幕から役者もキャラもそれぞれに真剣に生きようとして絡まり苦悩する展開はコメディにも悲劇にも面白い
6年以上前
