静かな爆 公演情報 静かな爆」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★

    良く出来た作品だとは思いますけど・・・
    街中のワンシーンをさまざまな角度とテクニックで切り取っていく、そこで描かれていくテーマの「切り口」はとても鮮やか。役者さんの演技や舞台美術も含めて、観ていてホントに上手いなあと思うし、観終わった後もいろいろなことを考えさせてくれます。

    けど、これは好みの問題としか言いようがないのですけど、自分にはどこかしっくりとこない。妙にリズミカルでわざとらしい会話、キレイに作りこまれ過ぎた作品、実社会に寄り添ったテーマ。この三者の間にぎくしゃくとした噛みあわなさのようなものを感じてしまい、上手く作品の中に入り込んでいくことができませんでした。過剰なまでに一定で単調な会話の間を替えてくれるだけでも、自分の中での作品のイメージが随分と変わってくると思うのですけど。

    という訳で、自分の中では作品の評価がこんだけ難しい作品は珍しいです。作品の質的には、☆5つでもいいくらい。けど、自分に合わないということでは、こんだけ合わない作品も滅多にない。ということで、評価はその真ん中ということで・・・。

  • 満足度★★★★

    期待は裏切られず
    かなりぼく好みです。これならもう一度観に行ける。

    脚本も演出も緻密で無駄がない、計算され尽くしたような
    舞台の作り方が気持ちいいくらいでした。
    同時に複数の台詞が飛び交ったり、無声になったり
    ああ、はじめて脚本が欲しいと感じた観劇後。

    これは次回も観に行かなければと思いました!

  • 満足度★★★★

    怖い
    怖い、怖い。

  • 満足度★★★★

    あざとさ乱れ撃ち。
    最初から、あざとい演出と台詞の数々にやれやれと思っていた。
    しかし、だんだんに高井浩子の思惑にハマってくる自分に気づく。
    あざとさも過ぎると強固な作品になるのだなぁ。

    13人のキャラクタの切り分けも見事なもの。
    「この人いいなぁ」「こいつ嫌い」とこちらでも切り分けしやすいくらい。
    逆に言えば、類型的に役割を割り振っているわけで、
    そのへんも変にあざとさを感じる要因となっているのかもしれない。

    何よりも音や言葉について、思いをめぐらす時間が必要なのかもしれない。
    そのやんわりとしたメッセージこそが、この作品の面白さだろう。

    ネタバレBOX


    高井浩子は柔らかい露悪が巧いんだろうな、と思う。

    聾唖者の○○さんというキャラクタが、説得力ある形で存在している。
    ただ、少しばかり善人に仕立て上げすぎたのではなかろうか。
    そして、健常者を少しばかり悪人に仕立てすぎたのではなかろうか。
    なんというか、「聾唖者の方がいい」というニュアンスさえ取れてしまう。
    流石にそこまで観客のリテラシーが低いとは思えないが、
    そのへんのバランス感覚が少し偏っているように感じられた。
    偏っているくらいが物語として成立することはわかるんだけれど。でも……。

    個人的にはブログの話がかなり興味深かった。
    他人の方が、自分の家の状況を知っている、ということが有り得るのだ。
    なかなかに痛快なエピソードで、夫婦の問題にも切り込んでいる。

    「柔らかい」という接頭語がつくものの、高井作品は本当に露悪的だ。
  • 意図したところだろうけど、
    「人と人とのコミュニケーション」が主題ということで、
    どうしても、“コミュニケーション能力の低い人たち”による会話シーンが多くなってしまい、そのあたりがどうしても楽しめなかった。

    自分がテーマに寄りそえていれば、
    まったく違った感想になると思うのだけど…。

  • 満足度★★★★★

    人との繋がり
    久々の観劇です。

    前作の「華燭」も色々考えさせられましたが、
    今回の作品でも、たくさんの問題を提示されたように思いました。

    ネタバレBOX

    あらすじだけを読んでいた時は
    耳の聞こえない人と、健常者の関係についての物語かと
    思っていたのですが・・・。

    現在、誰かと繋がる方法として、数多くあるコミュニケーション手段の内
    実はどれもが、あいまいで、どれもが脆いものだと考えさせられました。

    話す事が出来ても、相手が聞いていなかったり、「言った、言わない」で
    いさかいを起こしたり、等など。
    数多あるどの方法も、実は確かなものではなかったり。

    そして、脆弱な関係しか築く事が出来ないからこそ
    人はより多くのコミュニケーション手段をあみだし続けるのかなとも
    思いました。

    もっと観劇力があれば、最後の終わり方も色々感じられたんだろうと
    ちょっとおもいましたが、あの突然の終わり方も面白かったです。

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