満足度★★★
「2時間サスペンス」系
夫がありながらも同棲していた相手を「殺したかったから」という理由で殺した人妻とその取調べにあたる2人の刑事を中心に、被疑者の夫や被害者の前妻らを絡めて描いた「2時間サスペンス」系。
被疑者は本当に殺人を犯したのか?でなければ真犯人は誰か?という狭義のサスペンスから、被疑者のみならず複数の人物が(被害者以外に対するものも含む)殺意を持っている(どころか露わにする)ことが示され、広義のサスペンスに転ずるあたりが巧い。
満足度★★★★
良かったポイントは大きく3つ
なんと言っても今回の演出家が、私が今最も注目している若手劇団、柿喰う客の中屋敷法仁さんが演出していると言うことで、是が非でも観に行こうと思っていた。
私的にこの「あなたと私のやわらかな棘」が良かったポイントは、大きく3つ。
●中屋敷法仁さんの演出が良かった
●俳優が良かった
●そもそもこの企画が良かった
満足度★★★★★
証明
柿スタイルの演出は普通の本には通用せんよ、という証明になるかしらと思って観初めて、見事に天晴れ裏切られました。台詞にデフォルメや「妄想」が少ない分ギクシャクして見えるが、そのグロテスクさが人間模様のグロテスクとリンクして実にいい効果。柿の本公演以上に楽しめた。
満足度★★★★
楽しいアトラクション!
柿が好きなので、中屋敷氏が他人の脚本でどう演出するのか興味津々で見てきました。
今年良く見る初音さん始め、役者さんたちが中屋敷色にしっかり染められた舞台でした。結構人数は出ているけど、作品の雰囲気としては少人数の「傷は浅いぞ」に近いかなと感じたり。役者さんが同時に出ている人数が少なかったから、大人数の時のようなアンサンブルがなかったからかな?
最前列で見れたので、とにかく初音さんが可愛くて素敵で目を奪われてしまいました。
演技で一番光っていたのは、登場シーンは少なくても深谷さんだったな。声の張りと凛とした表情が、他の役者さんとは違う空気を生み出してました。
脚本はシンプルなものだけど、シンプルなだけに演出に遊びの余裕があって、結果的に中屋敷色が出せたのかな?
自分にとっては、期待を裏切らないアトラクションのような楽しい舞台でした。
梅。
中屋敷演出についてはネタバレに。脚本内容については触れていないので、観劇前でも読みたい方はどうぞ。
印象に残ったのは深谷さん。深津絵里さんみたいな存在感。
満足度★★★★
中屋敷…
ああいうタイプの、あのクオリティの脚本だから普通にやってなんら遜色なかろうに、中屋敷に演出させるということ自体がものすごい冒険(笑)。
わざと困難な道を選ぶ、フロンティアスピリッツ!! といえよう(皮肉のつもりはないんだが、そう思えたらごめん。そうなのかもしれない)
しかし、中屋敷も「柿」とは違い、自分の持ち味をだしつつ、下品を抑えたのは、ほめてあげよう。スピードも抑え気味で、わかりやすく、演出してた。
「柿」のあの動きは、普通の役者さんがやると、ああいう具合にギクシャクするのね、と妙な発見をしたりした。
リスキーな演出
能狂言の手法を用いた演出なのですが、牧田作品の空気が濃密になっていき、それが変化して行くものに対して成功だったのかなあ。
良く分かりません。
急遽、土曜マチネに伺いました
牧田脚本を中屋敷演出で、というプロデュース公演。いったいどうなっちゃうんだろうと勝手に心配気味だったんですが(笑)、すっごく面白かったです。装置、照明、音響もかっこよかった。