あなたと私のやわらかな棘 公演情報 あなたと私のやわらかな棘」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
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  • 満足度★★★

    思えば
    中屋敷演出初体験だった訳だ。

  • 満足度★★★

    「2時間サスペンス」系
    夫がありながらも同棲していた相手を「殺したかったから」という理由で殺した人妻とその取調べにあたる2人の刑事を中心に、被疑者の夫や被害者の前妻らを絡めて描いた「2時間サスペンス」系。
     
    被疑者は本当に殺人を犯したのか?でなければ真犯人は誰か?という狭義のサスペンスから、被疑者のみならず複数の人物が(被害者以外に対するものも含む)殺意を持っている(どころか露わにする)ことが示され、広義のサスペンスに転ずるあたりが巧い。

  • 満足度★★★★

    良かったポイントは大きく3つ
    なんと言っても今回の演出家が、私が今最も注目している若手劇団、柿喰う客の中屋敷法仁さんが演出していると言うことで、是が非でも観に行こうと思っていた。

    私的にこの「あなたと私のやわらかな棘」が良かったポイントは、大きく3つ。

    ●中屋敷法仁さんの演出が良かった
    ●俳優が良かった
    ●そもそもこの企画が良かった

    ネタバレBOX

    犯人としてとらえられた女が抱える闇を追求していくことによって、担当刑事が背負った心の闇が垣間見えてくる。

    事件の真相が明らかになっていくと共に、それぞれの「愛情」の破綻が浮き彫りにされていく。

    事件を担当した刑事の妻が、新興宗教にはまっていく様。殺された男の、離婚した妻の癌宣告。その男を殺したと証言する女の夫の、女に対する異常で利己主義な思い。

    それらの思いを描いた物語が、私の「愛情」という概念を、容赦なくつつきまくる。自分の「愛情」が偽善的だと言われているみたいで、心をむちゃくちゃ傷つけられた(笑)。

    スリリングに織りなすストーリーは、クオリティーの高いサスペンスドラマとなっていて、本当に物語に引き込まれた。

    とても暗い話しだったけど。物語の落としどころは美しく、とても良い脚本だと感じた、

    ●中屋敷法仁さんの演出が良かった

    オープニングを観ただけで、完全にノックアウト(笑)。

    芝居の上演が始まって10分以内に、その作品が自分の演出であるという演出が出来、それがその演出家を知っている人すべてにその事が伝わると言った、個性的な演出が出来る人が、今、小劇場界に何人いるのだろう。

    私は彼の演出家としての非凡な才能を、もの凄く感じてしまった。

    その感覚は、物語が進むに連れてより強くなっていった。

    少し前でお話ししたとおり、とても練られたクオリティーの高い脚本だったから、いわゆる「普通」に演出したとしても、十分見応えがある、おもしろい作品になったと思う。

    しかし、中屋敷さんは自分らしさを追求し、彼らしいスタイルで素晴らしい演出していた。普通に、他の人と同じ事をやっても、意味がないし、そんなことしてたって、絶対に売れないと私は思う。

    だから、中屋敷さん野アプローチは、本当にかっこいいと思った。

    そして俳優達の演技もさることながら、装置、照明、音響ももの凄く格好良かった。

    中屋敷法仁という人には、しばらく注目していたいと思う。

    ●俳優が良かった

    早速だが、恒例の気になった俳優シリーズだが、今回は主演の初音映莉子さん。冷たく感情を殺した容疑者を演じた彼女の美しさは、舞台上でむちゃくちゃ光っていた。

    事件の事実と自分の感情の狭間で揺れる、主人公の心理描写をとてもうまく演じていて、表情や仕草がとても良かった。

    必要以上に身体表現を要求される中屋敷さんの演出に見事に答えると共に、そこに柔らかい芝居を残せていたのはとても良かったと思う。

    是非一度一緒に仕事をしてみたい女優さんとなった。

    また、猪野学さんのキレのある演技、柿喰う客の女優、深谷由梨香さんの目の演技、町田カナさんの空気感など、印象に残る俳優さんがとても多かった。

    ●そもそもこの企画が良かった

    牧田明宏さんの脚本を、真逆の作風をもった中屋敷法仁さんに演出を依頼するという企画に、とても意味があったと思う。

    そして、私が注目した初音映莉子さんを始めとした、俳優のキャスティングも素晴らしいと思った。

    これをプロデュースした、阿部敏信というプロデューサーさんは本当に素敵だと思った。是非一度酒でも飲みながら、ゆっくり話しをしてみたい(笑)。
  • 観ました
    ドラマこめられたからくり時計のようで、面白く拝見しました。

  • 満足度★★★★★

    証明
    柿スタイルの演出は普通の本には通用せんよ、という証明になるかしらと思って観初めて、見事に天晴れ裏切られました。台詞にデフォルメや「妄想」が少ない分ギクシャクして見えるが、そのグロテスクさが人間模様のグロテスクとリンクして実にいい効果。柿の本公演以上に楽しめた。

  • 満足度★★★

    うーん
    まあまあ、と言うしかない感じが・・・

  • 満足度★★★★

    楽しいアトラクション!
    柿が好きなので、中屋敷氏が他人の脚本でどう演出するのか興味津々で見てきました。
    今年良く見る初音さん始め、役者さんたちが中屋敷色にしっかり染められた舞台でした。結構人数は出ているけど、作品の雰囲気としては少人数の「傷は浅いぞ」に近いかなと感じたり。役者さんが同時に出ている人数が少なかったから、大人数の時のようなアンサンブルがなかったからかな?
    最前列で見れたので、とにかく初音さんが可愛くて素敵で目を奪われてしまいました。
    演技で一番光っていたのは、登場シーンは少なくても深谷さんだったな。声の張りと凛とした表情が、他の役者さんとは違う空気を生み出してました。

    脚本はシンプルなものだけど、シンプルなだけに演出に遊びの余裕があって、結果的に中屋敷色が出せたのかな?

    自分にとっては、期待を裏切らないアトラクションのような楽しい舞台でした。

  • 梅。
    中屋敷演出についてはネタバレに。脚本内容については触れていないので、観劇前でも読みたい方はどうぞ。
    印象に残ったのは深谷さん。深津絵里さんみたいな存在感。

    ネタバレBOX

    「梅」って感じ。脚本の中身の事もあって基本温度は低く、そこに様式美と脱線台詞が乗る。芝居のテンポは絶対的に柿よりも低速。って事で、柿ではないけど通じなくもない。「梅」。
  • 満足度★★★★

    中屋敷…
    ああいうタイプの、あのクオリティの脚本だから普通にやってなんら遜色なかろうに、中屋敷に演出させるということ自体がものすごい冒険(笑)。
    わざと困難な道を選ぶ、フロンティアスピリッツ!! といえよう(皮肉のつもりはないんだが、そう思えたらごめん。そうなのかもしれない)

    しかし、中屋敷も「柿」とは違い、自分の持ち味をだしつつ、下品を抑えたのは、ほめてあげよう。スピードも抑え気味で、わかりやすく、演出してた。
    「柿」のあの動きは、普通の役者さんがやると、ああいう具合にギクシャクするのね、と妙な発見をしたりした。

  • リスキーな演出
     能狂言の手法を用いた演出なのですが、牧田作品の空気が濃密になっていき、それが変化して行くものに対して成功だったのかなあ。
     良く分かりません。

  • 急遽、土曜マチネに伺いました
    牧田脚本を中屋敷演出で、というプロデュース公演。いったいどうなっちゃうんだろうと勝手に心配気味だったんですが(笑)、すっごく面白かったです。装置、照明、音響もかっこよかった。

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