イヌの仇討 公演情報 イヌの仇討」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/07/20 (木)

    昔々から続く娯楽作では、ヒールな役割の立役者だが、実際は認識を変えてあげたい歴史上の人物、吉良上野介義央。
    生きてた時代が悪かったのか、おイヌ様を奉った挙句、大殺生な事件に発展させたお役人達が一番のワルなんじゃ、、、。
    辞世の句すら詠めなかった吉良様と仕えるお侍さん達も不憫。
    カテコで素に戻る殿様もキュートでした。

  • 満足度★★★★★

    井上さんの解釈はこうでしたか。

    ネタバレBOX

    炭小屋と味噌蔵を改造した隠れ場所に隠れた吉良上野介が、たまたま入った泥棒から世間の評判を聞き、公儀を代表する将軍お下がりのお犬様の様子を見るうちに、自分も悪者、赤穂の浪士たちも世間を騒がす悪党ということで公儀に処理されてしまうであろうと考え、それならば自分が討たれることでこの騒動を美談にして見返してやろうと、自ら隠れ場所から浪士たちの許へ出向くという話。

    高家という役職に相応しい品の良さには欠けますが、大谷亮介さんでぴったりだと思いました。癇癪持ちを野放しにしていた大石への恨み節も理解できました。
  • 満足度★★★★

    ネタばれ

    ネタバレBOX

    こまつ座の『イヌの仇討』を観劇。

    江戸の上・松の廊下での刃傷事件後、浅野内匠頭の切腹、吉良上野介にはお咎めなし、という結果に、吉良家の評判は悪くなるばかりだ。そして世間では、いつ大石内蔵助らが吉良家への討ち入りを果たすのか?などの賭け事すら行われている有様である。
    そして赤穂浪士らに屋敷に踏み込まれ、秘密の隠れ家にいる吉良上野介と家来たちの密室劇である。
    今作では、吉良上野介の視点で描かれた忠臣蔵である。

    この吉良の視点というのが重要で、隠れている最中「何故、大石が自分に復讐をするのか?」という疑問を解いていく中で、事件の顛末、お上のイヌとも言われている風評、世間での立ち位置、情報の独り歩き、そしてお上の策略などを鑑みていくうちに何かが分かり始めてくるのである。それによって彼は何を選択し、これからどんな人生を歩もうとするのか?
    それが『イヌの仇討ち』というタイトルに引っかかってくるのだが、それ故に身を乗り出してしまうほど劇に没頭してしまい、まるで歴史上の真実であるかのように思えてしまうのである。もうこの面白さには唸るしかないのである。

    演出、俳優の上手さは勿論だが、戯曲の素晴らしさには目を見張るばかりである。

    とんでもなく面白く、兎に角お勧めである。

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