月経ファンタスティック 公演情報 月経ファンタスティック」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/07/01 (土) 21:00

    価格2,800円

    竹取物語から尾崎紅葉、芥川に乱歩まで文学コラージュ/文学リミックスなパートも交えた「女はつらいよ」ストーリー。
    文学パートにBS朝日で放映していた「あらすじ名作劇場」を想起。また、先に見せたスキットを後で応用するのも面白い。

  • 満足度★★★

    たくさんの要素とレイヤーで情報量が多量で、切り抜き使われる文学の一文は場面やストーリーの両方向に作用。
    登場人物の自意識やクソッタレな部分がこよなく芳しい。
    感情を揺らしたり訴えかける物語ではなく、これは紛うことなくファンタジー
    自意識や自己中な心理という光景は小劇場界ではもはやテンプレであり、またかと言う部分もあるので、さらにもう一皮被せて欲しいという心理も有る

    遅い時間からの回もあったのが、サラリーマンには非常に助かって嬉しかった

  • 満足度★★★

    鑑賞日2017/07/01 (土) 21:00

    1日夜、新宿のスペース梟門で上演された美貴ヲの劇公演『月経ファンタスティック』のアダルトヴァージョンを観てきた。思えば、1年前に『ブス土』を観て以来この劇団の動きが気になっていた。今回も、月経をタイトルに付けるなかなか過激な舞台のようで、期待して出かけたのだった。

    舞台は、とある会社に勤める三十路の男女の恋愛物語を核に、その女性が実は月から来たカグヤだったり、男が成り行きで生きている半端感丸出しだったり、月経ちゃんが女性達の前に現れて月経をスタートさせる意味を暗示したり。と書いて思うのは、劇の内容というか進行の仕方は1年前の『ブス土』と同じような手法なのだが、言いたいことが観客に十分の伝わってくという構成では無かったのが残念。
    それと、どこがアダルトヴァージョンなのかが曖昧でもあった。
    劇から何かが伝わってきたかと言えば伝わってこなかったし、面白かったと問われれば、特に面白いわけでもなかった。脚本的に内容が中途半端だったように思えてならない。

  • 満足度★★

    鑑賞日2017/07/01 (土)

    7月1日アダルト回を拝見。

    ネタバレBOX

    以前に拝見した『ブスも美人も死ねば土』が念頭にあったので、今回の『月経ファンタスティック』(90分)も女性目線オンリーの作劇かな?と予想していたら、案に反して、一番描き切れていた人物がサトモリサトルさん演じる「クズ男」だったのは意外でした(それにしても、この「クズ男」を必ずしも笑い飛ばせない自分には恥じ入るばかりだなぁ~、苦笑)。
    あと、「クズ男」を除けば、梁稀純(りゃん・ふぃすん)さん演じる2役のうち、「月経ちゃん」が、おはなしが停滞しかかったときに登場するワンポイントリリーフとして、大変効果的な役割を果たしていたと思います(梁さんに関しては、さらに、合間に登場する、アルトな声質でのリーディング、耳にとても心地よく響いたことも追記します)。

    ということで、印象に残った役者さんに触れさせてもらった上で、作品自体への感想なんですが、『ブスも美人も死ねば土』での開き直り感と同等以上のモノを期待していたんですが、今回の作品、どこか躊躇いがあったのかな? 振り切れていないというか、土壇場になるとサラッと身をかわされたような物足りなさを覚えました。
  • 満足度★★★★

    80年代から90年代のモザイク構造の芝居を見てきた私としては、懐かしさ半分と旬のフォトショ世代のシームレスな感じが実に新鮮だった。
    芥川の籔の中がインスパイアされているという。
    昔の言葉遊びによるモザイク構造と違い、場も人格も境界線がない。
    メタ構造であると言うよりも、要はたった2人のグズグズな恋の話。
    そこには爽快なほど、愛はない。
    この愛の無さが、実にいいんだ。
    ファンタジーってやつは何かが欠けている。それは大体リアリティーなのだが、例えば(月) を、単純に長野とか群馬とかに置き換えると、途端にリアリティーが生まれる。
    こんなストーリーの作り方の境界線のなさが気持ちいい。

    ネタバレBOX

    月に行くと言い出す馬鹿男を見送る女のライカ犬のエピソードの1人セリフが実に文学だ。
    それこそあそこで幕引きでもよかったような気がする。
    コメディーとしては、それからの展開は、ある意味「救い」ではあるが、ファンタジーからコントになってしまった気がする。
    悪くは無いのだが、すべての自分との馴れ合いは、貫いてきたドライ感を、ウェットかつウェルメイドにしている。
    3の線のあたしとしては、生乾きの自尊心を罵倒される2枚目半に、溜飲が下がるが、同時に男として、弁慶の泣きどころをガンガン蹴られつつ、女同士の色恋ざたの果て、男ウケする女の首を絞める武闘派を目撃すると言う、楽しい芝居だった
  • 満足度★★★★

    ■ノーマル編鑑賞/約85分■
    女にしか来ない「月経」がタイトルに入っていても、描かれるのは誰彼なく自意識と自尊心を持つ人間固有の、性差を超越した苦しみ。「アタシはあのコよりマシ!」とか「あんな奴に見下された!」とか、そうした方面のことを扱うとジメジメと陰湿な劇になるのは避けがたく、本作も例外ではなかった。
    作者の乾いた作風をもってすれば自意識問題も笑いの種に変えられると思ったし、事実、同種のテーマを扱った前作『ブスも美人も死ねば土』ではそのことに成功し、多くの笑いを取っていたのに、自意識問題にまつわる湿気をユーモアで蒸発させて笑いに変えることが本作でかなわなかったのは、前作よりもヒロインに近いところに身を置きながら作者が作劇を進めたせいか?
    主役に寄り添うような立ち位置で書き進めるのは別に問題ない。
    ただ、主役以下劇中人物全員を鳥の目で冷ややかに見下ろし突き放すような立場をも同時に保持しつつ書かないと、笑える作品は生み出せない。
    むろん鳥の目も持ってはいるのだが、報われないヒロインに感情移入しすぎて鳥の目を忘れているシーンが多々あったように私には見受けられた。
    思うに、作者は自分に近い人物をヒロインに据えてしまい、最後の最後まで“突き放しきる”ことができなかったのではないか?
    突き放して対象と距離を置かねば対象を笑うことはできないし、距離がなければ対象に乾いた大風を送ることもままならない。
    もちろん対象が自分の分身であろうとも、頑張れば突き放すことは可能なはず。

    ネタバレBOX

    無能なのに高慢で自己弁護だけはお達者な荻上チキ口調の口先野郎に不器用なキャリアウーマンが弄ばれる話。
    この自己弁護男がほんっとうにヤな奴で、事実いそうなそんな男をヘドが出そうなほど生々しく描く描写力には舌を巻いた。

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