公演情報
「別役実「正午の伝説」フェスティバル」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★
鑑賞日2017/05/07 (日) 19:00
【劇団820製作所/激弾ショット】
劇団820製作所戯曲の、「白い舞台」の表現方法によって暗示するものを明確化したこと、暗転なしの場転で様式美のような味を出したこと、最後に「ある歌」を使ったことで印象付けた。ここもオーソドックスというかお手本のようでワカり易い。
激弾ショットは冒頭、ビニール傘、照明、「女」の立ち位置によって赤い色と日の丸を強調。
こちらもオーソドックス系で全体の〆に相応しい組合せ……ってことは、全10団体の組合せと上演順、完璧じゃないか? いやぁ、面白かった。
最後を飾った2団体はオーソドックスな演出に加えて日の丸を「見せる」のが共通か?
で、最初の団体から観ている中で気付かされたところなどもあって、それがこういう企画の良いところでもあろう。
満足度★★★★
鑑賞日2017/05/05 (金) 14:00
【トレモロ/IDIOT SAVANT theater company】
前半のトレモロは冒頭の「下駄タップ」はいかにもトレモロだった(笑)もののそれ以降は極めてオーソドックス。
がしかし控え目な照明とエッジの利いた台詞回しによって生み出す緊張感と「フィーチャリングえみりーゆうな」によって漂う(「エロティック」でも「色っぽい」でもなく)「えっちな」感覚が特色。
また、あの会場の舞台機構/構造を利用したラストシーンの構図もステキ。
後半のIDIOT SAVANT theater companyは「そのテもあったか!」なリーディングの第1場、他所で撮った映像中心の第2場、その第2場では舞台から客席を通り抜けるだけだった2人も交えた第3場、という変則的な構成が考えようによっては一番前衛的。
第1場での「男」の徹底して誇張した台詞回しと動きがウザく煩わしく喧しく、そのおかげで「女」は彼に対してこういう印象を抱いていたのかもぁと気付かされる。
が、第2場の映像は意図が読めず(かつて観たボクサーが主役の芝居でクライマックスの試合場面において第1ラウンド終了後にスクリーンをおろして映像を見せ、最終ラウンドでまた芝居に戻したことを思い出した)むしろ邪道に思えてしまい、そうして迎えた第3場はそのちぐはぐさに輪をかけるような混沌状態でもはや何が何だか……。
後日気付いたのは第2場「だけ」が映像メインだったからかも、ということ。
あれで第3場がリーディングと映像のセッションのようなものであればまだまとまりを感じることができたのではないか?
とはいえこの組み合わせもそれぞれ特色があって楽しめた。
満足度★★★★
【しおめも/劇団じゅんこちゃん】
前半のしおめもは少し前の「お昼と言えば……」なアレから始め、イントロ的なトークが終わって以降は2人のパフォーマーによるほぼ言葉を排した身体表現の60分。
ここまで言葉を排するともはや何がなんだか(Empty-Kubrickでさえオーソドックス寄りに感じられるほど(笑))ではあるが、これまでの4団体を観ているので動じることもなく、「あ、そうなの」的に受け止める。
5団体目と前半最後であったしおめもで一番の深淵まで来たと思ったら、後半の劇団じゅんこちゃんは折り返した途端に急浮上、な印象で1場での男女の性別入れ換えはあったものの、手法としてはアムリタよりもオーソドックスだったかも。
で、この性別入れ換えに青年団リンクRoMTと劇団やぶさかの「夏の夜の夢」を(考えようによっては楽園王もそうか?)、終盤での幕を使って演者の影を見せる手法に有末剛 緊縛夜話「盲獣 -あなたの世間に唾を吐く-」を、とそれぞれここ2ヶ月ほどの間に観たものを思い出し、やはり「小劇場シンクロニシティ」か?みたいな。
ところでここまでの6団体の組合わせと上演順(総合)、神レベルでは?
満足度★★★★
鑑賞日2017/04/29 (土) 14:00
【楽園王/Empty-Kubrick】
先攻の楽園王は設定まで大きくいじって(傷病兵を女子高生に置き換えるとは!)1組目のアムリタ版でさえオーソドックスに感じられてしまうほどのアレンジでありながらやはり別役作品であり楽園王、な感じ?
後攻のEmpty-Kubrickはダンスカンパニーゆえ台詞もあるもののメインは身体表現で(3場なんて台詞なしだし:そもそも身体表現専属が3名いるし)楽園王版でさえオーソドックスに思えてくるほど?(笑)
がしかし、それまでの3団体で内容を呑みこんでいるので「ははぁ、なるほど」な感覚。
思いの外激しい動きや最近のトレンドになりつつある(?)舞台床面に灯体を置いて演者の影を舞台の壁に大きく投射する手法も印象的。
そんな楽園王とEmpty-Kubrick、1場と2場を平行して進めるという構造の共通点があろうとは!
ということで1組目、2組目と次第に深みにハマって行く感覚だったが、今後の3組6団体の攻め方やいかに? オーソドックスありバリエーションありなのかしらね? ますます楽しみになってきた♪
満足度★★★★
鑑賞日2017/04/25 (火) 19:00
【アムリタ/P-Farm】
作品初見ながら当日パンフレットに掲載されたあらすじを読み概要を踏まえていたので、そしてアムリタはよく観ているので前半のアムリタ版は「そこをそう変えましたか」であったり「あぁ、いかにもアムリタらしい奇策!(笑)」であったり。
休憩を挟んだP-Farm版は例えば演劇集団円、文学座、俳優座など老舗団体を思わせる(私見)オーソドックスな「これぞ別役」という演出につき、あたかも「答え合わせ」をしているよう(笑)。
ということで前半はアムリタの芝居、休憩後は別役の芝居、な印象。通し券であとの4組・8団体も観るので、それぞれどうアレンジするかが楽しみ♪