RANPO chronicle【憂鬱回廊】 公演情報 RANPO chronicle【憂鬱回廊】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★

    鑑賞日2017/02/28 (火)

    最終日、Bキャスト版観劇

    全員、初見のキャスト。
    江戸川乱歩の書いた舞台といえば、先日のシアタートラムで「お勢登場」を見たばかりだが、それとはまた違った独特な世界観だったが、乱歩ならではのアングラさはこの舞台ではあんまり感じず。
    話の流れは、木馬①、幽霊、木馬②、押絵、木馬③
    明智小五郎登場の名推理にややキチガイな人、耽美で濃密な音楽劇。
    個人的に一番話が好きなのは明智探偵が出てくる「幽霊」かな。

    綺麗にまとまってて興味深かったが、それにしてもこの舞台に限らず、同性を愛する描写の話って増えたように感じるが、世間一般にもオープンになってきてるんだろうか。

    ネタバレBOX

    「幽霊」
    精神を病んでいるふりして殺人を犯し、それをやったのは幽霊のせいだ、として、それを隠そうと目論む。回想シーンにあたる場面で顔を隠した5、6人の黒いコート姿の人物が出てきて一斉に笑うシーンは、見てて、いかにも乱歩ぽく、なんか快感でした。明智小五郎の名推理により解決。

    「押絵と旅する男」
    風呂敷に包まれた額縁絵を大事に扱う老人と恋人を想う若い女が汽車で出会う。話を聞いているうちに、関東大震災の起こる前の賑わっていた浅草六区での話になり。
    双眼鏡を覗く兄、次第に入り浸っていく様子に不審を抱き兄を探す弟、活気ある暮らしの中で生きてる人々のちょっとしたエピソードが賑やかに添えられているがそこはそれほど重要でもなかった。
    探しだした弟に、双眼鏡を逆さにして覗いてごらんと弟に告げると、そのまま弟の前から姿を消してしまう。兄の言うとおり覗いてみるとそこには小さくなった兄と傍で寄り添う女の押絵となった姿が。押絵を探し出して、それを手にした弟もいつしか歳を取り、同様、押絵の中の兄も歳をとるが女はそのままの若い姿、このまま押絵の中にいるのは退屈だろうから弟の私がいろんなところへ連れて行っている、という展開。これを聞いた若い女はどこかホッとしたような顔を見せる。幻想的なお話というより前向きなお話になってた。トラム後のせいもあってわかりやすかったが、この戯曲は今後もどこかで上演されそうなお話。

    「木馬は廻る」
    モルグ、アッシャーの2人の女の子の妖精?貘?達の不可思議で異色な話だった。
  • 満足度★★★

    キャストの動きが良かった、声の出方もしっかりしている。演出も独特の雰囲気でなかなか良い感じであったが、あれっ?この話し言葉ではない言葉の会話って、なんか昔、アングラの舞台の手法のような・・・そういえば人の動きも近い匂いを感じる。もちろん、歪さもない。隠微さもなく、えぐさやグロテスクさもないが・・・洗練されているその中に昔の舞台の影を感じた。ひとつの話を三つに分け、その合い間にふたつの話を組み込む。一見上手く流れているようで、チグハグさが残るのは、気のせいだろうか?

  • 満足度★★★★

    【Aキャスト】観劇

    ネタバレBOX

    『木馬は廻る』の間に『幽霊』と音楽劇『押絵と旅する男』を挟み込んだ形で江戸川乱歩の作品が連続的に演じられました。

    『木馬は廻る』 夢の中に出てきた中年男に惹かれ、モルグが親友アッシャーと探しに出る話。で、女子二人は好き合っていたという話。アッシャーの衣装がおぼんろ風でした。残り二つの演目に本演目をまぶすことで、全体のファンタジー性をより高めていました。

    『幽霊』 長い間女の幽霊に怯え続ける男は、実は女を殺すための事前準備で、この間に女を殺し、時系列的なかく乱を図ったものでした。

    『押絵と旅する男』 旅する弟が持っていた押し絵に入り込んだ兄は、実は普通の人には見えていなかったというのが新鮮でした。
  • 満足度★★★★

    乱歩の作品を再構成とは言え、「木馬は廻る」の間に「幽霊」と「押絵と旅する男」が挟まっているだけで、三つのお話が関連づけられている訳ではないです。「幽霊」は読んでいないので真偽のほどは分かりませんが、「押絵・・・」は明るい楽曲の音楽劇になっていて私の中のイメージが変わってしまいました。そして「木馬・・・」原作を読まずに見に行った皆さん、あのお話を鵜呑みにしてはいけません(笑)。まあ、ドラマや映画が原作と違うことはよくありますもんね。でも、あの木馬があんなお話になるなんて、末原さんてすごいです。ラストの暗闇の中では確かに何かが廻っているのでしたが、私の中で廻っていたのは回転木馬ではなく、飛行機状の回転遊具でした。

  • 満足度★★★★

    江戸川乱歩の短編をオムニバスで舞台化。原作は全て未読だったのですが、構成が実にうまく、役者さん達の熱演や音響、照明も相まって、大いに堪能できました。

  • 満足度★★★

    鑑賞日2017/02/26 (日)

    まずはキャストの皆さんの滑舌と声の良さに「いいじゃん」と期待が膨らみました。照明の使い方も良かったです。三部作を織り交ぜての上演が不思議な感じでしたが見応えがありました。

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