満足度★★★★★
鑑賞日2017/03/18 (土) 14:30
そのとき何があるわけじゃなく、何が変わったわけでもないのに、魔法のようなひとときが、特に(しょーもない)悩み多き時期には確かにあった。いやー観てからやがてひとつきだが、いまだに面白さをしがむ日々。玉田さんの公演は何度も観たいと思い、アゴラの会員になってしまった。
手塚くん最高。
高校の卓球部の夏合宿の一夜。男子も女子も、顧問も毎年来てるOBもその彼女も、全員どこか間が抜けててダサくて、手本となるような問題のない人間はひとりもいない。そのダメさ加減をどこか優しい視点で見つつ、高いレベルで劇を構成している。特に先輩に思いを寄せる童貞一年生の強がりは最高だった。
満足度★★★★
■約105分■
高校の卓球部合宿を舞台に、人の機微、そして人間関係の綾を面白おかしく描いた佳作の再演。
どちらかと言えば、卓球部の先輩後輩女子コンビに堀夏子&井上みなみを配した初演のほうが私好み。井上さん演じる後輩のほうが、おきゃんな感じがより強く出ていた印象。
適度にペーソスを交えながらも、基本、人生の楽しい時間を描こうとする玉田さんの作劇スタンスは相変わらず好きだなぁ~。