満足度★★★★
カバーで悪いか。
26.25団の作品をカバー。
単なる憧れだけじゃなく、きちんと消化した。
脚本が☆☆☆☆☆
演出が☆☆☆☆
役者が☆☆☆
平均して☆☆☆☆
あまりにも観やすくて驚いた。
けっこうドープな作品を
ほとんど大学生のライトな布陣で巧みに調理。
演出の作品に対するきちんとした解釈を感じた。
限られた持ち駒を最大限に使ってるキャスティングが
センスよし。
伏田英樹という役者の個人技が目立ってよかった。
清水恵利子・村岡正喜・奥野亮子・松澤孝彦の安定感が
座組みを整えていた。
笑えるとこは笑えるし、
すごく繊細な緊張感が必要なシーンも
なんとか咀嚼して、これはこれでオリジナルになっていた。
「誰の信じるものがマトモなのか、どんどんわからなくなってくる」
という流れが秀逸。観客は信心の滑稽さを笑いながらも
ドキッとする。博愛を蔑みながらも讃えるという
本当にいいホン。
26.25団が観たくなるし、この演出家 村岡正喜の手腕も
信用に足ることが証明される一石二鳥企画。値段も適正。
初心者にも向いている。
これが村岡正喜の自作だったら☆☆☆☆☆だったかもしれない。