アジア週間 公演情報 アジア週間」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-1件 / 1件中
  • 満足度★★★★

    台詞の無いフィジカルシアター。
    今作は、前々作に観た「箱」よりも、「人間」がより浮だつイメージ。

    鼓動の様な、脈の様な、打ち鳴らす音は、次第に変化し、
    更に鳥の様な、ため息の様な、場末の酒場のケンカの様な、神に祈りを捧げる様な、不思議な「音」が聞こえ始めた。

    観る人の解釈の枝分かれが多様な物がこういった表現だと思う
    その多様性が、面白いし、色んな風景をそこに観る事が出来る。
    「言葉」ととるか「SEX」ととるか、「愛情」ととるか「競争」ととるか。人の受け取るイメージが、ぐにゃりと、色んな形になるのが『PARADE』かと。
    曖昧で良い。


    きっと、受け取る人によって色んな解釈が出来そう。
    凡人である自分にとって「倒れる」という行動は「マイナス」なイメージを受け、観ながら、痛感を共有するとともに、何故この人たちは、立ち上がるのだろうか?
    と疑問が・・・。

    まだ、数回公演を観ただけだが、「マイナス」からの「プラス」への熱量を感じるのは、何故だろう。
    特に今作は「人間がコミニケーションを取るってそもそも、何だろう?」って観ながら思った。
    人間関係が希薄になった時代にどんな繋がり方をするんだろう。

    舞台上、行進する。
    前へ
    前へ

    二人一組。
    三人一組。
    コミニティの広がりか、後半は人が増える。

    段々、手を絡ませる。
    肩を組む。
    抱きかかえる。
    押し出させる。

    スピード感がある場面だが、足の動き、手の表現、どのような状況になってる人々なのか?
    かなり、面白い。

    そして、メタモルフォーゼするような、今までの着衣を点在するように脱ぎ捨てる、チガウ着衣を纏う、拾い集める、、、、。
    そこからの場面は
    解釈が大きく分れる気がした。

    もう一度観に行こう。
    観終って、正解など出せないが一番好きだなと思った。


このページのQRコードです。

拡大