家族の神話 公演情報 家族の神話」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/04/01 (土) 14:00

    百花亜希のパフォーマンスはやっぱり凄いし、何故彼女をキャスティングしたかもよく分かる。テキストが発する違和感が充分に伝わった。だが、読めすぎる展開と暗転多用した演出が刺さらない。全体的に役者が勝ち過ぎ、と言うか、テキスト弱過ぎ。勿体無いなー

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/03/30 (木)

    全体的に薄暗い照明のシーンが多く、サスペンス要素の強いストーリーと相まって独特の雰囲気が感じられたお芝居でした。子供が亡くなったのは虐待なのか事故なのか、推理探偵ドラマを見ているような感覚にもなりながら観させて頂きました。役者さんの演技レベルも高く、ミステリアスさをより醸し出せていたと思います。まさに「家族の絆とは何か、生きるとは何かを鋭く問う問題作」という表現に相応しい見応えのある作品でした。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/04/01 (土)

    意外にもサスペンスストーリーだったので、どんな謎が隠されているのか?と、どんどん惹き込まれました。虐待される子供、虐待してしまう大人・・考えさせられる所が多々ありました。役者さん達の演技は安定感があり、熱演も良かったです。見応えのある舞台でした。

  • 満足度★★★★

    絵本のようなパンフレットの絵に惹かれて見てきました。どんどん引き込まれて90分があっという間。最後の展開には驚きました。女子高生役の方も違和感なく見ることが出来ました。

    ネタバレBOX

    お兄さん、我が子の死因をあれだけ執念を持って調べていたのなら、妻の証言の不自然さに真っ先に気づくはずでは?また、我が子を殺めてしまうことの葛藤がもっと描けていたらより深みのある作品になったのではと思います。
    細かい点ではいくつか疑問はあるものの、全体としてはよく練られたストーリーで楽しめました。
  • 満足度★★★★

    切美な毒を盛り込んだ悪魔的虚心犯、まんまと騙されるような。
    物語の展開は分かり易いが、その心の奥底まで届くような印象付け。そのトラウマが生んだものは…。
    本公演は、母親からの虐待を受けながらも生き抜いた兄妹が、新たな悲劇と闘い、家族の絆を自らに問い力強く生きていく、そんな物語。その展開はサイコサスペンスのようでラストまで目が離せない。

    (上演時間1時間30分)

    ネタバレBOX

    舞台セットは、中央奥に古い大きな机、その前(客席寄)に応接セット、上手側に別空間(警察取調室イメージ)としてスチール机とパイプ椅子。物語が動く程度の作り込みで、観客が色々想像しやすいような心象形成に優れている。

    梗概…4歳の最愛の娘が死んだ。その死が殺人であると主張する父親。それも自分の妻(死んだ娘の母親)だと言い、警察に訴え続ける。その挙句、妻に脅迫状を送りつけるという常軌を逸脱した行動をし逆に警察に事情聴取されるはめになる。
    この父親、男の妹が弁護士で事件、事故を調査し始める。実はこの兄・妹は実の母親から虐待された過去を持ち、兄の庇い立てもあり生き延びてきた妹。頑なに、妻が娘を殺したと信じる兄が妻を追い詰めようとする。兄の異常な行動に不安と恐れを感じ始め、心の傷と闘いながら、虐待の連鎖に苦しむ妹。兄の頑なさが、妹の日常生活を侵食し、家族が崩壊するようだ。二転三転しながらも事件の真相に迫っていく母と娘。次第に明らかにされていく驚愕の真実は…。

    母と子、家庭内という一種の密室で行われる虐待という悲劇。その問題に真っ向から向き合い、人間の尊厳と希望を謳いあげた感動作。物語は表層的には溺死したのは事故か事件かというミステリーと、兄妹が親から受けた虐待による人格崩壊を思わせるようなサイコサスペンス、という2つの構成で成り立っている。妹の娘(姪っ子)が母親と対立するような意見(伯父の子は「事件」)を述べ、兄の主張に肩入れする。この娘の存在が物語の鍵となり…。

    ミステリー部分は、順々に「事故」か「事件」なのか謎解きを行い、納得性を持たせる。一方、サイコサスペンスは急転直下の展開で衝撃的なラスト。その見せ方はとても印象的である。物語は二分割するような構成に思えるが、根底には人の心に棲む魔物を観るようだ。親からの虐待で居場所がない兄妹が、寄り添い生きてきた過程。そこには怒りの捌け口のない無情さだけが残る。妹は自己防衛のための別人格を作り出す。遣る瀬無い思いを漏斗から狭めて悲しみの泪と血を注ぎ込むように収束を見せる秀作。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    虐待がテーマだけに重苦しい雰囲気でくるぞ、さあ来いっ。と思っていたら、なんとサスペンス調。
    事件の真相解明に夢中になっているうち、徐々に虐待の影が濃厚に迫ってきます。
    兄妹役のお二人が、大人になっても心深く残った虐待の傷を、身を削るような熱演で見事に表現しておりグイグイ引き込まれました。

  • 満足度★★★★

    家族の絆とは何か、考え、悩み、しかし、前向きに生きる登場人物たちに、未来を見つめることの大切さを気づかせられました。

    ネタバレBOX

    母親からの『虐待』を、かろうじて生き延びた兄妹の切なさをひしひしと感じました。家族は当たり前のように考えられるものですが、家族であることの意味、運命、必然性、などについて考えさせられました。題名が「家族の神話」とは、的を得ていると強く思います。
  • 満足度★★★★

    なかなか判り易いつくりの話なのに
    いろいろ仕込まれて楽しめた90分の作品

    結構客席の年齢層も高めでしたし

    でもそうゆう年を重ねた方が
    背もたれを足で押すのが情けなかった・・・
    観劇マナーは守ろうよ
    作品に集中出来なくなくなるわ
    映画館では先に注意されるマナーだけど
    小劇場系では言わないから・・・
    って言われなくても過ぎた年月で
    人間の深みを見せて欲しかったなぁ・・・
    (でないと ただの老害)

    ネタバレBOX

    シンプルで判り易い人間関係を
    ちょいちょいと見せてゆく手法は巧みであった

    兄妹の関係やDVなど
    障害を持って生まれた子の周囲の対応
    夫婦の関係など
    人間関係も上手に描いてましたが
    壮年弁護士さんが
    ちょい台詞カミカミ気味だったのが残念

    観客層は高年齢であり
    関係者が多いように思えたです
    やや男性が多かったかな

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