期待度♪♪♪
予定2017/02/28 (火)
今回も内田龍磨さん目当てで観劇にまいります。総じて男性俳優の平均年齢が高いPカンパニー。(P-QUESTとの関係がはっきりないのですが)前作の「みぞれぐも すし はがれる」のように、題材の取り方が私好みなんです。ちょっと思いつかないんです。渋いんですよね。私と同世代なので、どうしても題材への共感度が高いのです。(成瀬巳喜男を舞台化するなんて、まあ思いつきもしないですよね)正直、全てが全て成功しているとは言えないこともありますが(「みぞれぐも」「はがれる」は素晴らしいのですが「すし」は消化具合が今一つというように)、詩で言えば余白というか、小説で言えば行間というか、そうした余韻に浸らせてくれるとこはどこか新劇的でもありながら、けして頭でっかちにならない良さがあります。
今回の題材は、テーマシリーズの一作のようです。慰安従軍府の民衆裁判報道ですか、同時代人として料理の仕方、味付けには期待しています。まあ、娯楽作にはなるわけもないでしょうが、感傷的あるいは理念的にもなってほしくないな。劇中で扱う個々の事象に割と泰然自若とした作風が、この劇団の魅力もありますので。