満足度★★★★
目を、見開かせる。
一年を象徴する漢字として、「偽」が選ばれたのは去年の暮れ。相変わらず、世界は「偽」に満ちている。
とはいえ、僕らはすぐに、慣れて、そして、忘れる。「偽」も、忘れる。でも、この演劇は、そうさせてくれない。無理矢理、僕らの目をこじ開ける。
世界を、見せる。僕らの目を、見開かせる。涙を流すひまもない緊張感で迫る。そんな舞台だった。
満足度★★★
怪優、占部房子
それに尽きる感じ。やはり自分の中で坂手さんは演出家というより、作家。
今回はそんなことよりも「せんがわ劇場」にびっくりした。本当に建築家にデザインさせない方がいい。ちょっと空間として酷い。東京なのに地方のツアー公演を観にきた気分を味わえた。