「追悼」「たとえば明日の世界から~『星の王子さま』より~」 公演情報 「追悼」「たとえば明日の世界から~『星の王子さま』より~」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★

    追悼(劇団ひとひらり)】過去にいわくありげな三姉妹の確執から、家族が繋がりを取り戻すまでを描くかに見えた前半… 割とありきたりな筋から一転、サイコホラーの色合いを強く帯びる後半に安堵。(私もかなり頭おかしいw)
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    たとえば明日の世界から 〜『星の王子さま』より〜(豊橋南高校 with 劇団ひとひらり)】ホシノさんの存在感が印象的。冒頭でクラスメートがガヤガヤ騒ぐ中、後方で黙って佇んでいるだけなのに、目を離せなくなる不思議。
    外見に何の変化もないが、小中高と年代を経るのを…後から記号的に理解していく仕組みも面白い。終始出てくる「美術の先生」のギャグにも繋がっているのね。

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    ネタバレBOX

    追悼(劇団ひとひらり)】(続き)面白いのはサイコパスが順に役にバトンパスされていくことで、何だ、この人たち皆おかしいじゃね~か…って思わせる構成。最初に一番サイコパスっぽかった岩田が一番マシに見えたのが印象的。
    最終的に狂気を一身に担った次女の心持ちには、長女との因縁が影を落としているとは思うが、そうなった経緯がもうちょっと描かれると必然性が腑に落ちて後味すっきりすると思う。ただ、分からない方が狂気感が増す気もするね。
    最後の演出は、幕のかぎ裂きや色合いに色々と想像を誘われて良かった。
    なお、このネタ、現代なら全く違和感ないが、敢えて戦時中を舞台にした意図が興味あるところ。
    あと、話の核心を握る謎の男性を、結局、舞台に登場させなかったのは面白い。お陰で色々、突拍子も無い方向にも想像を膨らませてました。(観てる最中、長女の男装説・性転換説まで可能性を考えてたw)
    役者。綺麗どころ3姉妹、バランス良かったね。皆、歳そんなに変わらないんだろうに、関係性がしっかり滲み出てた。特に、全編で純朴感を醸してた杉浦さんが、最後に狂気を表出した瞬間が印象的。
    岩井さん、存在感不思議。独特の雰囲気としゃべりは面白いね。掛け合う田中さんもピントずれてる感が可笑しい。

    たとえば明日の世界から 〜『星の王子さま』より〜(豊橋南高校 with 劇団ひとひらり)】(続き)星の王子様はちゃんと読んだ事ないけど、原作における「大切なもの」と、学校での処世を重ね合わせているのだろうか。今回の「大切なものを忘れる」という事象は、新しく流れてくる環境に順応するためにオーバーフローする分を切り捨てる、いわば「適応性」の側面があって、周囲の存在や事象が、必ず個人の容量を超える以上は避け得ないことだよね。作中でフォーカスされること以外の事象も考慮すれば、何の選択をしても何かしらの後悔を含むので、せめて選択した方向に喜びを見出そう…。空虚感と物悲しさが漂う最後の「頑張ろう」に、そんな気持ちが込められていると信じたい。
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/01/29 (日)

    座席3列

    面白いと思うところもあったり、感動する場面もたくさんあって凄く素敵な作品でした☆

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