『こんこん』 『跡』 公演情報 『こんこん』 『跡』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/02/11 (土) 18:00

    両編とも「光学効果」あるいは「超小規模プロジェクションマッピングもどき(笑)」が独特にして面白く、それ以外にも(堀川主宰によれば偶然の)共通点がありニヤリとした。

    「跡」
    1人の男性の一生を軸として100年近くに亘る年月を定点観測的に40分余に圧縮して見せるが、幼年からの加齢が見て取れるし、その一方で「ある手法」により観客の想像に委ねる部分も大きいのが上手い。

    「こんこん」
    複数の昔話をメドレーのようにうまく繋いでいて楽しい。
    pit北/区域での初演を観ていたがそれとは印象がガラリと異なり上書き保存されてしまうほど(笑)なのは装置による部分もあるかしら。

  • 満足度★★★★

    無隣館時代の小品観劇以来、劇団本公演を観劇。対照的な作品の二本立て。堀川炎の揺らめく蝋燭(さわると熱い)のようなアイデアの火花は今なお。と言っても私が目にしたのは劇団公演を1回(演劇修行前ラストの?)と無隣館のと近年の2度だけなのだが・・「(あの人)らしい舞台」と感知させる匂いがある。

    ネタバレBOX

    最初の新作『跡』は台詞無し、音楽が流れる中で一人の男の一生が描かれ、無声映画を観る趣き。完成度高し。『こんこん』は狐の話だが、一人の男の想念(夢)の世界が関節の外れたハチャメチャな様相で展開する。こちらは台詞過多でうるさい。冒頭と最後の「現実の男」の登場で収まりがつくが、一生分生きるに等しい濃さのある夢が、ラストは現実に浸潤する予感で落としている。
    二つの作品がうまく対を成したい所だが、「夢」の中の印象が(『跡』を観た後ではいっそう)現実のモードに近く、しかも破綻しかけた物語。夢だったはずがいつしか現実の話だと思って見て居る・・という感触が狙いでるならそれはそれで良いが、テキストがもっと練られたい。スッキリと収まりの良い話にするか、ナンセンスに寄せるか・・。ただ別役実の文章を読むと、不条理が成立する要件というのは厳密であるらしいが、線香花火の持続力(喩えが悪いか?)で個人的にはそちらを狙ってほしい。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/02/12 (日)

    世田谷シルク『跡』『こんこん』いかにも彼女たちらしい演出。

    ネタバレBOX

    前者は、まさかの無声演劇だし、後者は、抽象的な舞台美術満載。ラストの少女のセリフを聴くための100分だったかも。前園あかりがすっかり世田谷シルクの人になってたのと、TPAMフリンジ参加作の為か英語字幕が出てたのが新鮮。

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