ローザ 公演情報 ローザ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
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  • 満足度★★★★

    鑑賞日2016/12/23 (金)

    抽象劇なので、内容が判りにくいとも言えるが、各々の役者のパフォーマンスレベルは高いと思った。最終公演とのことだが、役者は最後まで普通に演じており(表面的にはそう見えた)、感傷的になってブレることはなかった、と思った。

  • 満足度★★★★

    時間堂を2度目にして最終。十色庵は今回が初めてだった。
    1度目は一昨年、短くて抽象的な作品だったと記憶。それに比べて、という訳でないが、今作は長編、ローザ・ルクセンブルクを「証言」で浮かび上らせる黒澤世莉氏の作。十分に作家だ。戯曲のメタシアトリカルな構造が演出的にも深められ、演出の放縦な?要求に女優三人+男優一人はしっかり応えていた。柔軟なモードチェンジが後半になる程加速するのに遅れず、(意外にも)手練れであった。意外、とは単に劇の開始時の印象との差だが。そしてこれも自分の中に出来ていた勝手な基準との比較で、最大の「意外」は、硬質な中にソフトな要素をまぶして間違いない作り、つまりレベルの高い舞台だった事だ。作演出家の意図が明快かつ舞台に行き渡っていた。
    時間堂という劇団への、これも勝手な印象(HP等での)であるが、様々な試みがそれなりの質で達成されるが、その軸足が「作品」自体にあるのか「演劇的実験」にあるのか、演劇の「是」を広める事にあるのか・・それぞれ「演劇」というものにとって重要な要素ではあるが、どのあたりを「主として」担う主体たろうとするかはあまり気にしていないように見える。「注目される」事を一つの道標とイメージすると、一つ分野でのこだわりと模索が個性を浮上させ、人にそれを伝えるのではないか。・・んな事をこの度湧いた親しみと共に思い巡らした。

    ネタバレBOX

    登場人物はそれぞれローザと関わりのあった人物で、彼女の死後、ローザを持ち回りで演じながら死んだ彼女に対するそれぞれの解釈・心情・願望を吐露して行く。「演じる」者は赤のレースをまとうルールになっており、「演じ方」のうまさを評したり、観客に自分の印象を告げたり、「何の話だかね・・」と政治論議に茶々を入れたりする。この「茶々」の挿入が私には絶妙で、ローザの時代の「熱さ」と言葉の説得力の一方で、現代の日本の「空気」というものも同等に対置している。そこに作者のある種の強い意志が感じられ、好感を持てた。

    アフタートークでのやり取りも興味深かったが、またいつか。
  • 満足度★★★★

    特に「ローザ」なる人物を知らなくても楽しめた。役者達のお墓参りの話から本編が始まる物語は特に難しもなく笑えて面白く観劇。最終公演見届けました。

    ネタバレBOX

    「十色庵」初めて行きました。役者の近さなど正に「演劇」って感じでした。初演のDVD購入。今回とは少し違うのか観るのが楽しみ。
  • 満足度★★★

    時間堂解散ということで観に行きました。

    ネタバレBOX

    ローザというドイツの革命家の墓前に集った関係者がそれぞれ彼女を演じることによって彼女のことを知ろうとする話。

    亡命を勧められても、他国からの遠吠えでは存在価値がないとして断り殺されたこと、英雄色を好む面があったことなどが明らかになりましたが、そもそも全く知らない人のことなので、少しばかりの隠れた一面が分かったところでへえそうなんだといった感動もなく全く興味が湧いてきませんでした。

    彼女が生きていればナチの台頭はなかったのか、あるいは彼女たちの運動が激しかったが故にその反動によって右傾化してしまったのか、それとも彼女の影響など大してなかったのかなど考えました。

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