満足度★★★★
鑑賞日2016/12/29 (木)
歌手を目指して上京し、事務所に所属してCD出したけど…結局、事務所を辞めて宙ぶらりんのまま。それでも東京にしがみ続けている、ヒロイン・ろりこ。
関西出身でもない、ろりこが関西弁を喋るようになるほど影響を受けた、ろりこの彼氏で、昔はライブハウスに出演していたが、今は喰うためにCMソングの素材を代理店に提供している、富士さん。
この二人を中心に、台風で屋根しか残っていない実家の姉・母、そして(自分が亡くなっていることを自覚していない、笑)父。
高円寺界隈で活動していた、富士さんの先輩にあたるストリートミュージシャン達。
これらのヒト達が時系列を全く無視した?進行にそって、夢を抱いて・でも夢から遠ざかり・やがて夢をあきらめて・それでも生きていく…姿を描いた2時間。随所に笑いも盛られた「音楽劇」です。
今回の『全裸…』、ろりえさんの第十回公演になるんですが、前回公演(会場は同じだが、2年前の年末!)より、登場人物達の心理描写が随分と細やかになったような気がします。
特に、主演のお二人。10月に新宿で拝見した『私はスター』以来となる、富士さん役の安藤理樹(りき)さんに、お初の、ろりこ役・洪潤梨(ホン・ユニ)さん。
エエ歳こいたオッサンのオイラが、お二方の演じる20代の若者に半端なく感情移入してしまいました(苦笑)。
よりによって年も押し迫った、この時期に、なんちゅうもん見せてくれるんねん!
同じく関西人でないオイラもインチキ関西弁口調になるほど、胸いっぱいの切なさと温かみをお土産に貰った素敵な2時間を過ごせました、とさ♪
満足度★★★
それぞれの登場人物にちゃんと見せ場があって、終わってみればそれぞれに愛おしくなる。うまく利用できてない設定もあるし、もっとテンポよくすればダレることなく見られるとは思うけど、そんなことを含めて、80年台にやったり見たりしてきた「芝居」を思い出して懐かしかったりする。
満足度★★★★★
鑑賞日2016/12/29 (木) 14:00
帰省時期にピッタリの作品。ろりえさんは旗揚げから変化していって、ろりえらしい松原さんの全裸やジジイ・ババアアの活躍による面白さを含みながら、ハッピーな作品を今回も魅せてくれました。やっぱり最後はピースな劇団なんですよ~、奥山さんと徳橋さんしか居ないけど、高木さん、小倉さん(ギター演奏は新鮮)の常連は健在。初主演とは思えない洪さんが違和感なく存在してて、徳橋さんが脇を絞める感じが、もっと大きな所でやって欲しいと思います。宅間さんなんか超えてるかもね、松下さんがイケジイだったし、半裸でドラム叩いてる(真似)姿はメタルバンド系でしたよ。「鬼」といい、風姿花伝では家族愛のある作品を持ってくるのかな?
ノーメークスのライブも良かった、井口さんが居たのでビビッてCD買いに行けなかったのが悔やまれます。今日の楽、暇な人は超お勧めです。