明後日まで内緒にしておく 公演情報 明後日まで内緒にしておく」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★

    面白い。

    ネタバレBOX

    田舎に作られた寮制の塾での群像劇。恋、仕事、人間関係といった悩みが渦巻きながら話が進む。寮を畳むとして本部から小松(渋谷はるか)がやってきて、元谷(滝寛式)と事前調整をはかるが、そばには以前塾に勤めていた男の幽霊が…。
    静かな演劇という感じだけど起伏もありつつドラマもありつつという作品。リアルさと不思議な現象のバランス感覚がよかったのかな。
  • 満足度★★★★

    働かざる者・・・
    らまのだは語呂で覚えるしかなく、意味に引っ掛けられない。人名の可能性は僅かにある(野田ラマとか)。
    幸いに縁あって「1かいめ」公演から観る事ができている。戯曲の質は一定レベルを保ち、不出来がないという印象。
    基本はリアルなストレートプレイで、割合にマニアックな設定での物語が進行中、ふと挿入される「不思議」要素。それまでの流れにおよそ似つかわしからざる超自然な現象のご登場に、主客が逆転するかのような感覚に襲われ、観客はリアルとファンタジーの微妙な境界をさ迷うことにも。。
    現実を現実として破綻なく(つまりリアルに)描く力量があり、どの作品にも共通して、「人にとっての働くこと」や「この世で生きて行くためには生きて行くための諸条件を整えなければならない人の宿命」を背景色にして、人間模様を繊細に描いているイメージがある。「模様」の面白さは、現実感と、人物の言動・キャラのユニークさによるが、戯曲の味わいにとって重要なのはこの「現実味」であろうかと思う。
    今作では地方に進出した予備校(全寮制)を舞台に、講師と生徒、経営側(社員)のやりとりを通じて、日本の「今」の諸相を切り取っている。即ち、不況や少子化の帰結としての「経営不振」「退職勧奨」「(講師の)職業人の病み」また生徒たちの十代特有の焦燥と楽観等。
    経済的存在である人間の宿命をについて、端折らずに書き込んでいるのが作者の優れた資質だと私は感じている次第だ。

    その上でのファンタジックな要素。・・日常的リアルの素描が得意にみえる作者にとってこの「爆弾」(ファンタジー)は何なのか・・・。今後の作家的展開が楽しみだ。

  • 満足度★★★★


    チタキヨとのコラボイベントでは拝見していましたが、単独の公演では初でした。
    ラストが「ん?」ってなったけど話は好きでした。

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