満足度★★★★★
無題1955(16-245)
18:00の回(曇)
17:25受付、中へ。
「與田のこけし展」が開催されていて、各部屋、2階や風呂場、キッチンと廻ってみる。棚をみると調味料に擬態しているのか、小さなこけしがなにげなく並んでいる。
「アンティゴネー(2016/4)」から始まった「戯曲の棲む家」シリーズも4作目。毎回、使う部屋を変えてきていて、本作では1階全部を使った、出入り自由な空間でどこもが舞台であり、客席である「旧加藤家」。
「説明」にあるように、役者さんがひとりもいない開演時間。外で話し声、ひとがわらわらと入ってきてこのお話しが開演~19:40頃終演。
照明などのセッティング中に「飢餓陣営」が始まり、間に「自由研究の発表」コーナー(のようなもの)があり、「道成寺」へ続く。どちらも「人形」をつかった演出。
光田圭亮さん、福地ひかりさんは初めて。
役者さんが通ればカラダをずらし、椅子に座っても肩をすぼめる会場に不思議な、幻燈のような妖しい(物語の中の)命を感じます。
ほとんど照明が当たらない、キッチンの奥、風呂底、階段の上...ちょっと想像するといくつもの眼が瞬きせずこちらを見ているような....。
それでも茹でたて、炊きたて、揚げたての美味しさを満喫することが出来ました。
玄関に本棚があり、P.K.ディック「地図にない町」がなにげなく表紙を上にぽつんと置いてありました。ディックといえば「SF」。でもこの本は「青背」ではなく、日常から離れたファンタジー的な作品だったような記憶があります。76年に文庫として出て、買ったのは少し後のことではないかと思います(すでに絶版?)。
もう一冊、「トーマの心臓」。萩尾望都さんはSFから入り(「11人いる!」)、たくさん読んだ漫画家さん。5月、吉祥寺に「萩尾望都SF原画展」を観に行きました。
次は12月!