『TERU TERU!』『焦土』 公演情報 『TERU TERU!』『焦土』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    対を成すようなイメージ...その妙が好い
    「TERU TERU」と「焦土」は、2015年の「国際共同制作ワークショップ」で創られた15分の「種芋」をフルサイズに発展させたもの。

    この両作品のテーマは「雨」であるが、その捉え方は対照的である「TERU TERU」は雨が降り続けることへの祈り「テルテル坊主」、一方「焦土」はその読みの通り焦げた大地への降水の祈り。
    (上演時間 各70分 途中休憩30分)

    ネタバレBOX

    「TERU TERU」
    冒頭、自転車に乗って男が登場する。この男の父は息子に僧侶になってほしいと願う。男には好きな女がいるが、女の母はこの地の領主に娘を嫁がせたい。この男女は運命のような柵(しがらみ)に囚われ、強く愛を確認する。雨が洪水のように降り、禁断(愛)という洞窟の中に囚われる。雨をやませるためにテルテル坊主を作る。この坊主と父の僧侶という繋がりが見える。
    舞台美術は上部から水(雨)が降るイメージ。その下で愛を閉じ込め循環させている。娘は掃除しているが、それは雲を掃くが、なかなか掃ききれない。一方、男は垂れ幕のようなものから頭だけを出し、首から下を覆い隠す。その姿がテルテル坊主そのもの。その演出は面白く、そして切ない。

    「焦土」
    焼け野原といった風景...舞台美術は墓場(塔婆が立っている?)のような大地。上手側奥は別空間をイメージ、手前客席側に祈祷場。下手側はベッドが置かれ生ナマしい。
    冒頭は、ロボットダンスまたは群舞にして全キャストが登場する。和服(袴)男、軍服男、みすぼらしい男、洗濯女、着物の異国女といった人たちが、乾ききった大地に苛立つ。焦土...煉獄の中、自分が助かり生きることへの執着、他人を犠牲にしてもというエゴ、そこに見る人間の本質が厭らしい。
    舞台技術(照明)は、白い壁に妖しげな陰影を映し、とても印象的であった。受難の地へ誘い込むような...。

    両作品とも「雨」であるが、先に記したように捉え方は対照的であり、その組み合わせの妙は感心した。
  • 満足度★★★★

    「焦土」観劇
    これも昨年の種芋の発展形。薄っすらと昨年のワークショップ作品の印象がある。今年もそうだけど,ワークショップだけではまだまだ未完成っていうか,方向性が示されただけ。こうやってフルサイズになって演劇作品として成立すると思う。「雨」のモチーフがうまく生かされた好作品。見応えあり。アジア舞台芸術は毎年観るようにしているが,来年も忘れずに行こうと決意させるだけの満足できる舞台だった。

  • 満足度★★★

    ユニークさは評価できるのだが・・
    説得力がいまひとつかなぁ・・と感じました

    表現したいことは理解できるんだが
    何か感性のズレを感じたです・・
    まぁあたりまえといえば
    あたりまえなんでしょうが・・・・

    各作75分に30分の休憩はさみ
    休憩中に次作の舞台セット作成してましたが
    特に緞帳下ろすこと無くにオープンでやってたです
    ・・・次に何がくるのかなぁ という
    ドキドキ感は無くなるので やめた方が・・とか思ったですよ

  • 満足度★★★★

    「TERU TERU!」観劇
    昨年の種芋「雨」の発展形。よくここまで育ったね。って,原型は薄っすらとしか覚えていないんだけど^^;でも,見応えのある作品に仕上がっています。面白かった。

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