満足度★★★★
room16「沈殿タイ」、救われたり救われなかったり救われたり救われなかったり、人生や世界のようなままならなさ。マイノリティ、承認、迎合、創作…主人公の時制が過去から現在へ展開する中で次々立ち上る、「ほんとうのしあわせとはなにか」。初演より大きなブラックボックスが、満ちた。
満足度★★★★★
鑑賞日2016/09/29 (木)
1つのテーマで作られたというよりは、ゴロゴロと転がる人生そのものを見せてくれた印象が強い。持ち前の天性と賢さと優しさを兼ね備えた者が陥った悲しい末路があまりにも皮肉。クリエーター主観に強く彩られる展開となる前半は共感半分、反感半分。
room16の創作集団としての如何にもな若さと自負を感じさせつつ・・・ 一転そこで終わらせなかったところが意欲的であり、現実的でもある。そこら辺が「人生」を感じさせてくれたところですね。凡人の反感がもっとドロドロしていても良いかな。
役者。外道を見事演じきった中村さんの印象強し。
藤島さんの色んな感情が綯い交ぜになった表情の先輩役が怖くて良かった、主人公と良い対比。コンタさんのリアルでその台詞吐きそうなスズケン役、廃墟文藝部次回公演は色んな意味で覚悟していかねばと思ったw
鈴木さん、美と暴力が同居する佇まいがズゴイ印象的やった。