満足度★★★★
宮本研の戯曲は硬いものしか読んでいない(舞台は未見)ので、これには驚いた。あみだくじで選ばれた4人の新組合幹部が大活躍(男3人と女1人)。彼らをサポートする長(今やレギュラーのこんにゃく座井村タカオ)が秀逸。「宇宙」を現状打開のキーワードに持ち出すところが半世紀前という時代を感じさせたが、劇全体は「今」に再現されたと言えるのは朝比奈尚行の音楽の功績が大きい。さすがと唸った。流山児演出は力みを顧みない演技が肌に合わないと感じる事も多いが、今回は総合点でマル。役者達も魅力的であった。
満足度★★★★
鑑賞日2017/01/14 (土)
半世紀以上前の岸田國士戯曲賞受賞作を、パワフルな音楽劇として魅力的によみがえらせていた。
初演当時には今より身近だったはずの労働運動に、たまたま関わることとなった音楽好きの4人の若者。
彼らの奮闘を中心に、社会や組織における希望の在り処を探す人々の姿を、ある種の寓話として描く様子が面白った。