よこみち〜4回まわって”にゃー”と言え〜 公演情報 よこみち〜4回まわって”にゃー”と言え〜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    鑑賞日2016/11/20 (日)

    にへいさんの短編脚本を、新進の演出家に渡して好き勝手してもらうという好企画。
    こういう「新しい血を注ぎ込むような試み」は、相乗効果高くて大好きです。

    以下、ネタバレBOXに作品別の感想。

    ネタバレBOX

    ①あうん:感想】出産を控えた夫婦。お互いに知り尽くしていることが背景の会話が楽しい。主語を端折っても分かって当然の態度、ある時はぞんざいな、ある時は駆け引きのある、穏やかながら軽妙なコミュニケーション。夫婦がシンクロして台本から顔を上げるシーンが印象的でした。

    ②紙切れについての話:感想】謎が深かった・・・が、買った脚本を読み返すと、実は上演時に「舞台設定を示す重要なキーワード」をスコーンと聞き飛ばしていることが分かった。いい加減だな私(笑)
    そんな条件下で、しかも不条理的に繰り返される会話など聞いていると、混乱のズンドコに堕ちていく。これはこれで面白い体験だった。また、狭いハポンで、しかもド正面にいたので、主役の森本涼平さんが「私の眼を見て語りかけてくる錯覚」に陥る。これもなかなか得がたい体験だった。ハポンならではの醍醐味。

    ③Slow Jam ~まるで僕らな幾つかの景色~:感想】ガッツリ青春群像劇で、思っていることの真逆を口走しって自滅一直線する様を、ある時は老婆心を抱きながら、ある時は羨望の眼差しで眺めました。鳥の名前で統一された役名が良い雰囲気。こういう芝居って、登場人物たち各々に、あまねく魅力があってこそ成り立つけど、みんな味のある個性を放ってて、魅力ある集団を形づくってました。
    ・・・あぁ、大学のサークルとか思い出すなぁ。

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