満足度★★★★★
鑑賞日2016/09/10 (土)
舞台は歌舞伎町の喫茶店。その店には、なぜかカモを求めるいかがわしい連中ばかり集まって。と、窓の外を見ると、隣のビルから人が落ちていく……という幕開け。
マルチ商法、風俗のスカウトマン、宗教団体の引き留め、左翼グループの先輩と後輩、何かに怯える少女、足の不自由なお店のママ、先生と呼ばれる2階の住人。信仰・主義・金銭・セックス、何を信じて何にすがるか。
彼らの会話の中で、しだいに明らかになっていくいくつかのこと。その中でも特に、「先生」の過去が、物語を動かしていく。ほとんど会話劇なのに、目を離せない緊張感。ラストで、それまで観ていた人物像と関係性が逆転し、あっ!と思わされた。
脚本の面白さに加え、手練れなキャストが揃って見応えたっぷりの90分だった。
満足度★★★
久々にタカハ劇団らしい胡散臭さ(褒めてます)に満ちた作品でした。相変わらず登場人物のキャラが濃い!
そして丁々発止のやりとりに引き込まれました。タイトルの「嘘」の文字が反転しているのが思わせぶり。
オープニングの映像が格好良かったです。
満足度★★★★★
観てきた!
前作『わたしを、褒めて』から1年半。かなり待ちましたが(^_^;) 待った甲斐がありました。
前作同様好みの作風で、とても面白かったです。
やっぱり上手いなぁというのが第一印象。
構成とか演出とか全然隙が無くて、
しっかりと作り上げられた世界観に最後までどっぷりと浸れました。
演技も皆さん素晴らしかったと思います。
特に印象に残ったのは徹と石子。
舞台美術も素晴らしかった。
会場に入ってまず、舞台セットの作り込みに驚きました。
ナポリタンの調理音、香りなど、聴覚や嗅覚を刺激する演出も良いです。
演出といえば、雷の表現が抜群に上手かった。何か特殊なことでもやってるのかな?
満足度★★★★★
面白く怖い
古い喫茶店に、何かを信じさせようとする人々が集まる、という設定は興味深く、展開も非常に面白い。次々に起こる出来事と、その中で平静を保つ女主人(齋藤とも子)がキーとなるストーリーは見事で、高羽の面目躍如となる作品と言えそう。追加公演も当然と思える面白さ。