満足度★★★★
鑑賞日2016/09/10 (土)
予備知識なしで臨んでしまったのは、やっぱり失敗だったかな。昨年も思ったけど、AAF戯曲賞で大賞まで取るとなると、普通の芝居とは一線を画すのは自然の理。戯曲が公開されているのだから予め読んでおくべきだった。来年まで覚えていられるか、この気持ちw
お前は誰だ。一体誰に語りかけているのだ? 色々想像させ、様々なものを揶揄するかの様な、思わせ振りで何か言いたげな、パッチワークな会話の雨。全てが遠まわしの様でいて … 終盤、遂には傍観していた観客にあからさまに語りかけ対峙してくる。そればかりか、喉の奥に手を突っ込まれて「日頃、口から出さない何か」を引き摺りだそうとしてくるかの様な圧力。言葉の占めるボリュームが大きいにも係らず、理解するのではなく、体感する感触の強いお芝居でした。
台本も何回か読んで、
その上で見に行ったけれど
やはりよくわからなかった。
台本で想像していたのと全く別物になっていて、そう言う意味ではおもしろく、新たな発見があった。
演出は工夫がなされていてとてもおもしろかった。
演者のポテンシャルは高く、演出も良かったので、またこの劇団の他の演目を見てみたいと思いました。