満足度★★★
鑑賞日2016/10/24 (月)
監視カメラが街中の至る所だけでなく、家庭内にまで設置され、電話の通話も全て当局に把握されている「国民総監視体制」とも言うべき近未来社会。本作品は、そこに生きる人々の右往左往ぶりをコミカルに描いた、オムニバス形式のドタバタコメディ短編集です。
8つの短編に入れ替わり立ち替わり登場する9名の男女。彼ら・彼女らの言動は、登場回毎に、「設定」に縛られています。
いわく、片方の部屋とは相手の声は聞こえるが姿が見えず、もう一方の部屋では相手からは自分の姿が丸見えだが相手の声は自分には届かない…直角三角形の3つの角のような位置で連なった、そんな奇妙な独房に収監された3人の囚人、とか
(決められた場所以外では通話禁止なので)実は電話の相手と喋っているのに、そこらじゅうに設置された監視カメラを誤魔化すために、目の前にいる人間と会話しているフリを強いられる一般人、とか…。
もちろん、役者さんたちは台本に沿って演じているわけですけど、オッサンの目には、まるでエチュード(所与の条件以外は、その場で役者が考えて演じる即興劇)のような、一種の緊迫感さえ、体感させて貰いました(もちろんドタバタコメディなんで、緊迫感だけでなく、爆笑の連続だったんですよ!)。
ということで、本作品、決して難解!という訳ではないんですが、観ている側も、上述の「設定」をしっかりグリップしていないと、ストーリーの進展についていけない…観客の脳みそに怠惰を許さない?!芝居でした。
満足度★★★★★
鑑賞日2016/10/22 (土)
いやぁ面白かった。どんどん話がねじ曲がっていく感じ、真面目な様子が一歩だけ外れて妙な方向にいく感じがたまらなくツボでした。
満足度★★★★
すれ違い演劇
もうちょっと分かりやすくしても良かったのではないかという印象。
観劇中に、アンジャッシュのコントはものすごく分かりやすくて丁寧に作られてるんだなと考えたりした。
しかし安定の面白さは確かなものがありました。
短編と言いつつの繋がりもお見事でした。
満足度★★★★
笑いの駆け引き
話の内容が複数出てくるので頭をフル回転させていないと追いつけない感じではあるけど、意味のズレがわかった時の面白さは緻密で計算されている作品だと思う。
満足度★★★★
観てきた!
電夏さんらしさを思う存分満喫できる盛りだくさんな内容でした。
ロジカルコメディを構成する設定、ギミックの数々はどれも面白く、
頭を切り換えるのが大変でしたが楽しかったです。
電話のくだりは付いていくのが特に大変でした(^_^;)
満足度★★★★★
エネルギッシュ
脚本、演出、出演者、全てにエネルギッシュな公演であった。ただ私がちょっと体調不良であった為、少しついて行けなかった。いい劇団だと思う。しかし体調万全で観る必要があるだろう。気楽に観たいなら別の劇団がお薦め。また時間を守る姿勢は他の劇団も見習ってほしい。
満足度★★★★
約120分
監視社会が不可避的に抱え込む、恐ろしくも滑稽なパラドックスの数々を連作短編形式でショーケース的に魅せてくれて楽しめました。
とはいえ、同傾向のネタがやや多すぎた気も。
満足度★★★★
笑いに取り残されるな!
架空の監視社会をそこに置かれた人々の様々な笑いによって徹底的に風刺する。しかし見えてる人と見えてない人、しゃべる相手と聞こえている人を見分け、集中して会話を追っていかないと笑いに取り残される。これが2時間続くとさすがに疲れた。
満足度★★★★
女優陣全開
ロジカル・コメディを得意とする同劇団だが、今回は「擦れ違い」系とでも分類できるタイプだろうか。一定の設定の下で、苦心して会話する、という10~20分程度の物語8編のオムニバス短編集。とは言え、設定は細かく絡み合い、最後は収束していくのだが、前作に続いて久々に登場に渡辺美弥子、前作は休んだなしお成の2人の爆発力は強烈で、新野・武川・犬井の各女優も切れ味を見せて、男優陣を圧倒する勢いを感じた。他の劇団では見られないような芝居である。
満足度★★★★
パワフルな女優陣に圧倒された
この劇団は初めて観劇
限定された状況や、その場での制約・設定事項に縛られた台詞による笑いや、勘違い、すれ違いネタなど、シチュエーションコメディ味がするショートストーリーを連なった物語
開演前にやってしまう後説やお願い、演者の客席誘導など会場の雰囲気や常連さんと想われる人達の雰囲気が柔らかく良い感じだった
アンジャッシュがやるようなすれ違いコントは演者が3人以上になるとやはり、頭が追いつかないというか拾いきれないところが出てくる。しかし、なしお成さんや渡辺美弥子さんといったパワフルなコメディエンヌ達に圧倒され惹き込まれた。なしお成さんは特に舞台をあちこち動き回って、気持ちも動きまくって、半端ない存在感
監視社会を背景として、それに反抗する人々の思想なども出てくるけど、舞台上はあくまでコメディであることを貫いており、変にこちらが訝しんだり肩肘張る必要もなく終始笑っていられた